内容説明
単行本初収録の厳選49篇が、開高健文集の掉尾を飾るべくここに登場。秘蔵スナップも多数収録。
目次
書斎訪問
遠い予定法
開高健氏をたずねて
テレビドラマを逃げる
石についての寸感
戦時下の市民像
ボクの最良のメイ試合
ワルシャワの想い出
安かろううまかろう食べ歩る記一〇〇人
人工乳坊や〔ほか〕
著者等紹介
山野博史[ヤマノヒロシ]
昭和21年和歌山市生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程修了後、関西大学専任講師、助教授を経て、同大学法学部教授。専攻は日本政治史、書誌学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
0717
13
開高さんが雑誌や新聞等に書き散らかして、再録されていない文章をかき集めて本にしたもの。開高健、手塚治虫、虫明亜呂無、荻昌弘の映画座談会が面白い。手塚さんも映画沢山見てて漫画の構成に生かしてたんだね。2018/05/31
シングルモルト
7
単行本未収録のエッセイ、対談、座談会などを集めたもの。和田勉(駄洒落言ってるだけじゃなかったのね)、山崎正和との対談が面白い。 新人の作品に共通するのがボキャブラリーの貧困、と断じているのが昭和57年頃の話。今の世の中をもし御覧になったならば、如何様に思われるだろうか。2019/08/24
Kuniyoshi Okano
4
『いま、人間は精神のダイエットを忘れているんじゃないですか・・・』表紙裏にも書かれていることば。 開高さんの文章の中には一文でそこから動けなくなる事がよくある。 何度も読んで、噛み締めないと。2012/08/04
ムカイジュン
0
百田尚樹みたいな語り口やな。格が違うと思うけど。同時代の作家名が頻出しており興味を惹く。もう少し追いかけてみるか。2015/07/26
Kazuo Ebihara
0
開高健は、 「オーパ!」を始めとする釣りや旅のノンフィクション。 食や酒に関するエッセイや、小説でも愉しませてくれた。 本書は、数多くの遺稿から、単行本未収録の49編を 編んだもの。 「書斎のポ・ト・フ」の第2弾にあたり、 エッセイ、対談、座談会と、多彩な内容だった。 「ポトフ」とは、余った食材を集めて、良く煮込んで、旨味を 凝縮させた料理だが・・・ 本書は、「闇鍋」と云ったところか。 昭和30年代から、昭和が終わるまでの多様な文章。 良い素材も、癖のある素材も、50年間も煮詰めると2012/08/17