内容説明
本当の自分の救い方、教えたる。この世の地獄から救われるために無数の試みを続けてきた男が、いま体を張って人を守り続ける。
目次
転生
よく切れる刀
自由への逃避
俺がケツふいたる
飢えと渇きと
別にかわいそうなことあらへん
死ぬなら勝手に。悩みたいなら勝手に。でも
叫び方の上げ方
なあ。この子助けたって
たったひとりの帝国の誇り高き王〔ほか〕
著者等紹介
佐々涼子［ササリョウコ］
ノンフィクションライター。早稲田大学法学部を卒業後、日本語教師を経て２００７年よりライターに転身。２００８年に出版プロデューサーの吉田浩氏に紹介され、新宿歌舞伎町駆け込み寺（現・一般社団法人日本駆け込み寺）の発行するウェブマガジンの編集とライティングに携わる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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鈴木拓
23
新宿歌舞伎町で駆け込み寺を開き、人を助け続ける玄さん。ここでしか相談できない問題を抱えてやってくる人々。相談者に対して可哀そうだと同情するのではない。時には厳しい言葉を投げかけるが、本気で人生をやり直す意思のある人を見極め、本気で助けようという強い姿勢が見える。 ここに至るまでの玄さんの生き様が、これほどまでに強く、それでいて繊細な人物像をつくり上げてきだのだと感じたが、きっとそれは側面的な一部に過ぎないのだろう。 続き： https://bit.ly/32cZUey2020/08/23
saga
12
佐々さんの著作といううことで手にした。既読２冊とは取材対象があまりにも違うため驚いた。人間、こんなに変われるのかと思った。2014/11/07
ochatomo
8
「エンジェルフライト」よりも前に出た本 両親の愛情を全く受けなかった玄秀盛さんの人生の戦いと歌舞伎町に作った駆け込み寺について4年かけて取材 ハードな人生から生まれる知恵に驚くしかない 2011刊 文庫化2016年2024/07/22
ちる
7
佐々さんの本三冊目。玄さんの過去は読むのが辛かった。辛い思いをしたから辛い思いをしている人を受け入れられるのかな。2015/02/22
lovekoja
2
佐々涼子さんの本はこれで3冊目。先に韓国で発売されたという韓国語バージョンを読みきってから日本語でも読了。どの本も取材の対象をまっすぐ受け止めて、文章に表現できる佐々さんはやっぱり私の憧れだ。たまに現れる文中の著者の思いが、玄さんに圧倒される私との距離を縮めてくれて、著者の目線が共有できて嬉かった。それから、読み切った韓国語の本は今は韓国人の友だちのもとに...私が大好きな佐々さんの本、読んでくれるといいな。2016/05/21
