内容説明
ビジネスに必要な「会話力」「交渉力」「接客力」「忍耐力」はすべて落語が教えてくれる。天才立川談志に学んだ話し方のプロが伝承!!
目次
1 落語は、ビジネススキルをアップできる知恵の宝庫(サラリーマンの世界と芸人の世界には共通点がいっぱい;スキルアップの秘訣は「無茶ぶり」にある;「無茶ぶり」で自分の殻を割る、自分の限界を超える ほか)
2 人生の目的は人脈づくりにある―実践的「人脈の作り方」(「三年は辛抱してみるよ」―年数を設定すると耐えられる;抽象的な「夢」を具体的な「目標」に切り替える;セールスマン仕事が面白くなってきた ほか)
3 人生に役立つ「落語の底力」(落語は人生に効くワクチン注射;「一生かけて取り組むに値するのが落語だ」;「与太郎噺」に学ぶ「常識転覆力」 ほか)
著者等紹介
立川談慶[タテカワダンケイ]
1965年長野市上田生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、(株)ワコールに入社。3年間のサラリーマン体験を経て、91年立川談志18番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。2000年に二つ目昇進を機に、立川談志師匠に「立川談慶」と命名される。05年、真打昇進。慶応大学卒業の初めての真打となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
23
修行とは不合理や矛盾に耐えること(21頁~)。わたしもいまだに不条理に耐えてただ働き、ただで 本を借りて修行しておりますね。人生の目的は、人脈を作るためにある(143頁~)。 本業を大切に。忙しい時代にあって、自分の時間を相手にプレゼントする。 2015/05/05
Nazolove
17
落語ってすごいんだなぁ、というよりはやっぱり談志師匠との思い出、もしくはサラリーマン時代の話など、思い出話に落ち着いた作品だったように感じた。 ただ最後のほういろんな古典落語を紹介してくれてもっぱら若者のせいか新作落語のほうが面白いじゃん!なんて思っていながらもこの内容で紹介してくれた古典落語を聞いてみたいなぁ、と思った。 長い人生にもさまざまな思い出話があり時には自分自身でも勉強になった。 ただ前作に比べて師匠、若返ってませんか?(笑)なんて今更ながら思った。2015/11/23
またおやぢ
10
「落語は失敗の集大成」で、且つ「知恵の宝庫である」とする著者の主張には首肯できる。人生の様々な局面で役に立つ知恵が詰まった教材=落語であることには間違いない。しかも、落語を成り立たせるのは噺家の話術(+信条)ばかりではなく、聴き手の想像力と理解力にも委ねられる。自らの感性で如何様にも解釈できるのだから、聴き手にとっては頭の体操となること請け合い。『人生は死にゆくまでの暇つぶし』であるならば、自分に関わる人々と共に、笑って楽しく、バカ正直に日々を暮らしていきたいとものだと一冊。今週末は寄席に行こうかしらん。2016/05/20
黒木 素弓
9
談志の天才さと古くから伝承されている落語の良さ、そして日本人の素晴らしさなど、飾らない言葉で綴ってある。無茶ぶりが人を成長させる、失敗は次につながる大切なデータ、過酷な体験をしていると後が楽、、、などなど、特に社会に出たての新入社員には励ましになる言葉がいっぱい♪2015/04/15
あまね
7
軽妙な文章に最後までするすると読まされてしまいました。さすが立川談志の直弟子と思う反面、ワコール時代のお話を伺うと談慶さんはもともと頭が良く機転の利く方だったのだろうなとも思います。世の中を一辺倒に見るのではなく、逆から考えてみる。横から覗いてみる。発想を変えてみる。よく言われていることでも、落語とご自身の経験から語られる言葉には心が動かされますね。2016/04/26
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