内容説明
古墳たちは大地に華やかな首飾りを描いて点在する。そこにあるのは偶然の所産にすぎないのか?それとも、なんらかの意図がはたらいて存在するのか?考古学のもたらした膨大なデータの蓄積を、情報工学にもとづいて縦横に読み直し、“ソフトな考古学”という新しい視点から古代史を解き明かす画期的成果。
目次
序章(卑弥呼のメッセージ;華麗な大地の首飾り;聖地のあやとり;聖定構図の対称美;畿外にのびる聖定線 ほか)
第1章 古墳文化への接近
第2章 古墳の位置選定
第3章 卑弥呼の鏡と墓
第4章 大和をめぐる九連鎖
第5章 山の辺・桜井古墳群
第6章 女王の墓域・佐紀古墳群
第7章 5世紀の巨大古墳―仁徳陵と応神陵
第8章 伊勢神宮と熱田神宮
第9章 海辺の巨大古墳
第10章 終末期の皇陵古墳
第11章 古代の天文地理測量―応神陵・仁徳陵聖定の技術的背景