出版社内容情報
ジャパンアズナンバーワンと言われた日本は、1997年以降、先進国の中で唯一賃金が下がり続けている。「経済大国」であった要因を分析し、それが格差・貧困の拡大する社会へと転換していった構造を、企業経営の変貌、米国の対日要求への対応、グローバル化の中での産業競争力の低下から明らかにし、衰退からの脱出の道を示す。
内容説明
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた「経済大国」日本はどこに行ったのか?!1980年代の日本経済の「繁栄」から「失われた30年」を経て、今日の衰退、没落に至る経済・社会の状況を同時代的に経験・見聞してきた「ロスジェネ」世代の筆者による日本経済分析。
目次
序章 日本経済の変容―「経済大国」から衰退、没落へ
第1章 かつての日本は、どのように「経済大国」になったのか?―輸出依存的成長と日本の産業・社会の歪み
第2章 私たちはなぜ、貧しくなっているのか?―格差・貧困の広がりと内需停滞
第3章 日本産業はなぜ、衰退しているのか?―米国式経営、経済政策と供給力低下
第4章 なぜ、貿易赤字が続くのか?―グローバル化と空洞化、産業競争力低下
第5章 日本の産業・経済の再建に向けて―衰退からの脱却と資本主義の超克
著者等紹介
村上研一[ムラカミケンイチ]
中央大学商学部教授。横浜市立高等学校教諭、都留文科大学講師・准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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