出版社内容情報
罪に問われた人=〈当事者〉と彼らを支える人=〈支援者〉6人がみずからの生活史を語る異色のインタビュー集。それぞれの語りを通じて、刑事司法のあり方と犯罪行為を手離す方法をさぐる。
目次
1 犯罪行為をしないことがあたりまえの生活に(「やっぱ食べられてたから。する必要がないっていうか」;「悪いことやめたほうがいいんじゃないかな。悪いことやめるんだったら今日からやめるかみたいな」)
2 犯罪行為を手離すために(「自分みたいなボロボロの人間でも最初から大事にしてくれた」;「毎日お風呂に入って、好きなときに横になってとか、ごくあたりまえの生活。その生活を守りたいから仕事をする」)
3 犯罪行為経験者を支えるために(「加害者って何も思わないけど、被害者ってこんなに悲しんでるんだ」;「悩み事がなくなっていくことっていいことじゃないですか。刑事司法の問題って、やっぱりすごい悩み事でしょ」)
4 六人の生活史から見えてくるもの(犯罪行為を手離す方法をさぐる)
著者等紹介
掛川直之[カケガワナオユキ]
2018年大阪市立大学大学院創造都市研究科博士課程修了。博士(創造都市)。大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員(若手・先端都市)、日本学術振興会特別研究員、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員、東京都立大学人文社会学部助教授等を経て現職。現在、立教大学コミュニティ福祉学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Misae
4
犯罪を犯した人のインタビューと、支援をしている人のインタビュー。最後に著者による、本書のタイトルへの考察。 犯罪者への支援が必要なのはわかるし、支援している人たちはすごいなとは思う。でも私はまだまだ人間ができていないから、最初の犯罪者のインタビューを読んでてなんか気分悪くなってしまった。自分のやったことに後悔はしているようだけどなんていうか被害者とかへの謝罪みたいなものは一切ない。書いてないだけかもしれないけど。 なんとなくで人を殴ったり物を盗んだり。そこには被害者がいるはずなのになって。 2025/05/21
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