出版社内容情報
ドイツ労働法思想史の若干の課題について
労働関係図書優秀賞を受賞して
内容説明
ドイツ集団的労働法の基本思想とは何か?わが国労働法制・理論に決定的影響を及ぼしたドイツ集団主義の思想・理論の生成・展開・崩壊・再生・変容の全過程を描く。労働法における労働組合・労働協約・争議行為に関する法の思想・理論の生成・発展の過程を国家、団体、個人という三要素の相互関係に視点を据えて分析し、「法化」の過程として明らかにする。
目次
序章
第1章 禁止―一八四五年プロイセン一般営業法の成立
第2章 解放―一八六九年北ドイツ連邦営業法の成立過程
第3章 「放任」―第二帝政下の労働組合と団結権の発展
第4章 生成―集団主義労働法理論の生成
第5章 開花―第一次大戦・ワイマール期における集団主義労働法の確立・展開
第6章 堕落―ワイマール末期における集団的労働法
第7章 崩壊―ナチス労働法の基本的特質
第8章 再生―西ドイツ労働法展開の基礎的条件
第9章 変容―西ドイツにおける集団主義理論の修正
附 ドイツ労働法思想史の若干の課題について―労働関係図書優秀賞を受賞して
著者等紹介
西谷敏[ニシタニサトシ]
大阪市立大学名誉教授。法学博士。1943年神戸市生まれ。1966年京都大学法学部卒業、71年同大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。同年10月大阪市立大学法学部助教授、83年同教授、89年同大学学生部長、92年同大学法学部長、07年同大学定年退職、同年近畿大学法科大学院教授(10年3月退職)。1975年西ドイツ・ギーセン大学在外研究(77年2月まで)、82年西ドイツ・フランクフルト大学在外研究(82年9月まで)、91年ドイツ・フライブルク大学客員教授(同年8月まで)、2004年ドイツ・フライブルク大学名誉博士。1993年豊中市労働紛争調整委員会委員長、97年日本学術会議会員、97年日本労働法学会代表理事、2001年奈良県地方労働委員会公益委員、2005年民主主義料学者協会法律部会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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