差別する人の研究―変容する部落差別と現代のレイシズム

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差別する人の研究―変容する部落差別と現代のレイシズム

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  • サイズ 46判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845118502
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0036

出版社内容情報

差別の現れ方、正当化する言説は時代とともに変わっていく。例えば、部落差別はかつての結婚・就職ではなく、その土地に住むことに対する忌避が強く現れる。また、昨今は「社会的弱者であることをふりかざし、福祉に甘えている。逆差別だ」などという偏向した言説も目立つ。こうした差別の変容はなぜ、どのように起きるのか。現代的レイシズムを基点に、差別「される側」ではなく「する側」の構造をあきらかにする。

内容説明

差別は「される側」ではなく「する側」の問題。部落差別をつくりかえ、再生産するのは誰なのか?

目次

プロローグ 今、なぜ差別「する人(側)」研究なのか
第1章 差別とは何か?
第2章 社会構築主義はマイノリティを無化するものか?
第3章 レイシズム研究に手がかりをもとめて―「逆差別」言説の研究を契機に
第4章 社会システムに埋め込まれた差別―「土地差別」を考える
第5章 部落出身者判定の手がかりにされる部落の所在地情報(地名等)
第6章 「全国部落調査」裁判―インターネットによる部落の所在地情報の拡散に向き合う
第7章 ふたたび、言説の変容を考える―「現代的レイシズム」とインターネット
第8章 「現代的レイシズム」を強化するものは何か―大学生の意識調査から
終章 どこへ向かうのか

著者等紹介

阿久澤麻理子[アクザワマリコ]
大阪公立大学人権問題研究センター教授。1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。奈良教育大学教育学研究科修士課程修了。大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了(人間科学博士)。教育学・法学・社会学の学際的視点から、人権教育および変容する差別について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

venturingbeyond

33
昨年度、地元で講演をお聞きした阿久澤先生の単著が出たということで購入。帯にある通り『差別は「される側」ではなく「する側」の問題』との大原則に基づき、近年のアメリカにおけるレイシズム研究のフレームを用いて、現代における部落差別の継続と変容を分析・考察した一冊。古典的レイシズムから現代的レイシズム(制度的~、文化的~、象徴的~、カラーブラインド~、回避的~...)への変容は、かなりの部分で現代の部落差別に適用可能であり、近年の部落差別を巡る言説状況がクリアに説明されている。2024/02/16

ドラマチックガス

17
差別は常にする側の問題である、ということを明記し、差別する側の「差別の理論」がどう変わったかを丁寧に探る。特に最後のまとめはとてもよい。差別問題で統計を使うのはとても難しく、例えば差別意識を持っていない人が99%、持っている人が1%だったとして、めでたしめでたしとなるか、ということ。この「1%」って恐怖でしかないよということをはっきり言ってくれている。一方でツイッター分析や因子分析なんかは少し危うさというか、自信のなさが出てしまっているように思う。そこだけが少し残念。わかりやすい、名著。2025/08/31

ruki5894

15
差別は差別する人がいるから起こるのだ。だから差別する側の人を研究していけば差別はなくなるのではないか。という視点で書かれている。部落差別問題については確かにそうかもしれない。かなり詳しく書かれていてわかりやすい。差別は差別を受けたと言う人がいる時にも起こる。差別的発言もそれが多い。認知の違い。認知度を深めることで社会の成熟度が増していく。いつの日か部落差別はなくなるのか。人がいるところにまた別の差別が生まれるような気もするが。少しずつではあるが日本は良くなっているというのは楽観的過ぎるか…。2023/11/25

どら猫さとっち

12
人は何故差別をするのか。近年もヘイトスピーチやクライムが蔓延し、最近では参政党が日本人ファーストを掲げ、排外主義と批判された。人間が差別するということの謎。本書には、「差別する人(側)の研究」を過去のデータをもとに検証、その心理を解き明かす。もはや、現在のレイシズムは歯止めが利かなくなった。参政党の排外的政策によって、さらに暴走しかねない。そうならないための処方箋が、ここにある。2025/07/27

K.C.

6
これも書評買い。本書でも言及される同和教育を受けたし、姉の母校が被差別の呼称を使ってイベントをやったりと、それなりの「耐性」はある。とはいえ、なんで差別というアクションを起こすのだろうかとは常々思う。無意識も怖いが、意図的にやる(いじめなんかもそう)ものは特に。差別の話になると、急に感情的になりがちな(それはどっちのウイングも)ところ、本書は研究という観点から冷静に、調査結果をベースに言及されているのも好感が持てる。狭量な世の中になったが。2025/10/03

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