出版社内容情報
行かなければわからない世界がある
ネパールの貧困家庭の教育支援に25年。
徹底して現場にこだわり、
悪戦苦闘しながら手作りの支援を続けてきた著者が見つけた
“ほんとう”の国際協力とは?
内容説明
行かなければわからない世界がある。ネパールの貧困家庭の教育支援に25年。徹底して現場にこだわり、悪戦苦闘しながら手作りの支援を続けてきた著者が見つけた“ほんとう”の国際協力とは?
目次
第1章 国際協力ってなんだろう?
第2章 「違い」が気づかせてくれること
第3章 現場で考え、現場で決める
第4章 なぜ国際協力は失敗するのか
第5章 僕たちが世界のためにできること
第6章 開校から二〇年目を迎えて
著者等紹介
吉岡大祐[ヨシオカダイスケ]
1976年愛媛県生まれ。22歳で単身ネパールに渡る。児童労働、人身売買、カースト差別といった苛酷な現実を目の当たりにし、現地の仲間とヒマラヤ青少年育英会を立ち上げ貧困家庭のための就学支援活動を始める。その後、小学校の建設を志し、2004年にカトマンズ郊外の村に「クラーク記念ヒマラヤ小学校」を開校。現在までに300人以上が学び、卒業生は弁護士や教師としても活躍。現在は国際協力の現場で長年活動してきた経験をもとに、各地で講演活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
51
タイトルにすべての意味が含まれている。自分自身の目線の位置に、どれだけ注意を払うことができるか。自分本位になりすぎていないか・・を考える。ここに書かれていることは、国際協力ということだけなく、地域やそれ以外のことでも、当てはまる。相手のことを考える、相手の目線に立って・・と、よく言われるが、決して簡単なことではない。それと、継続性という視点、運営という視点に重きを置くこと。自分が居なくなったあとでも、続くことを考える。2024/02/12
解析概論
2
「わかり合えない」ことを前提にするまでの経験や、「わかり合えない」ことを飲み込んだ後の、それでも手探りで前に進めようとする姿に、自分だったら何ができるのだろうと考えさせられました。一つ一つの章に書かれている内容が、体験を基づいた気づきであることが感じられて、実体験が人間の視野を広げさせてくれるきっかけになっていることに期待を感じることができました。2024/04/06