出版社内容情報
原発回帰への大きな政策転換を図りつつあるエネルギー政策のなかで、福島原子力発電所事故を起こした東京電力は、当初の原発被害者への謝罪の姿勢から、損害賠償支払いを拒否し、払い過ぎなどと被害者攻撃へと姿勢を変え、最高裁は津波の長期予測を否定し、国・東京電力の責任を認めない判決を出している。これらの背景には、密接な人事交流を行っている最高裁判事、司法エリートと国、東京電力の癒着関係があることを明らかにする。
内容説明
「心から謝罪いたします」―その言葉の裏で頻発する避難者攻撃!東電はなぜ攻撃戦術をとるようになったのか?深く結びついた電力会社、政府、最高裁判所、そして巨大法律事務所の人脈を明らかにする!
目次
序章 被災者攻撃の裏側(取り戻しのつかない被害;被災者を否定し、攻撃する東京電力)
第1章 東京電力の変節と原発事故被害者(被災者を攻撃しはじめた東京電力;ADRでの和解拒否 ほか)
第2章 “国に責任はない…”最高裁判決は誰が書いたのか(避難者の願いを裏切る最高裁;最高裁、国、東京電力を結ぶ巨大法律事務所人脈)
第3章 原発回帰へ舵を切る日本(経営難の東電は被災者とどう向き合うのか;普遍的な社会保障の構築と、被害者の苦難に向き合う社会へ)
著者等紹介
後藤秀典[ゴトウヒデノリ]
ジャーナリスト。1964年生まれ。NHK「消えた窯元10年の軌跡」、「分断の果てに“原発事故避難者”は問いかける」(貧困ジャーナリズム賞)などを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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愛の工場長