出版社内容情報
1984年春、サッチャー政権下のイギリスにおいて国有炭鉱の閉鎖と人員整理に抵抗する大ストライキが起こります。本書はイギリス労働史上類を見ないこの大争議を、炭鉱労働者とその家族たちの日々の暮らしの詳細な記述からたどり、翻って本邦のきわめて貧しい労働状況に啓発を促すものです。
目次
序章 今なぜ、イギリスの炭鉱ストライキ(一九八四~八五年)の物語を描くのか
第1章 イギリス炭鉱ストライキ(一九八四~八五年)の史的検証
第2章 第1期:八四年春 ストライキの拡大と強権の始動
第3章 炭坑夫とはどのような人びとなのか
第4章 第2期の苦闘:八四年夏~秋
第5章 ストライキを持続させるムラ・コミュニティ
第6章 第3期の軌跡:八四年一一月~八五年三月
第7章 その後の憂鬱な経過
第8章 思想的・体制論的な総括
著者等紹介
熊沢誠[クマザワマコト]
1938年三重県生まれ。61年京都大学経済学部卒業。69年経済学博士。61年~06年甲南大学経済学部に奉職。96年社会政策学会学術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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