出版社内容情報
日本の現在の状況をもたらした新自由主義の転換点となったのが安倍政権だった。「新保守主義」の台頭と挫折、民主党への政権交代、さらに復活安倍政権による新自由主義の再稼働へと続く流れを分析。安倍政権とは何だったのか、新自由主義は日本をどう変えたのかをあきらかにする。
内容説明
軍事大国化と新自由主義改革の完成をめざし七年八ヶ月に及んだ復活安倍政権の政治を分析する。民主党政権はなぜ生まれたか、復活安倍政権は日本に何をもたらしたのか?日本の新自由主義が矛盾を露呈し、反新自由主義の運動の昂揚とそれを背にした民主党政権を生み、その苦闘と挫折の後に復活安倍晋三政権の後期新自由主義が展開される激動の時代を描く。
目次
1 新自由主義の転換点(安倍政権論―新自由主義から新保守主義へ;新自由主義と現代日本の貧困)
2 新自由主義の矛盾の爆発と民主党政権(政権交代と民主党政権の行方;民主党政権論;三・一一後の情勢と新たな福祉国家の展望)
3 安倍政権の再登場と後期新自由主義(復活安倍政権は何をめざすか;安倍政権の終焉と新自由主義政治、改憲のゆくえ―「安倍政治」に代わる選択肢を探る)
著者等紹介
渡辺治[ワタナベオサム]
一橋大学名誉教授。1947年東京都生まれ。1972年東京大学法学部卒業、73年4月より79年3月まで東京大学社会科学研究所助手、79年10月より同研究所助教授、1990年4月より一橋大学社会学部教授、2000年4月より10年3月まで同大学大学院社会学研究科教授、この間、2004年12月より06年11月まで同大学院社会学研究科長・社会学部長、2010年名誉教授。2001年より10年まで東京自治問題研究所理事長。2012年より15年まで日本民主法律家協会理事長。2004年より「九条の会」事務局(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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