出版社内容情報
ウシのげっぷで地球の気温が上がっている?
地球上に飼育されているウシは15億頭!
じつはウシのげっぷの主成分「メタン」は二酸化炭素の28倍の温室効果があるされ、
その削減が大きな課題となっています。
対策のカギとして日本で発見されたのが、意外なあの食べ物。
目からウロコの最新の研究成果を紹介しながら、
ウシと人との新しい関係、未来の畜産のすがたを描きます。
ウシは悪くない! 科学の力で地球温暖化に立ち向かえ!
内容説明
げっぷの正体「メタン」の温室効果は二酸化炭素の25倍!対策のカギは、意外なあの“食べもの”。日本発の最新科学で地球を救え!
目次
第1章 地球がどんどん暖かくなっている(地球温暖化と気候変動で起きること;まず太陽が地球を温める;地球を循環する太陽のエネルギー;温室効果と温室効果ガス;人間が大量に発生させる温室効果ガス;くり返されてきた気候の変動;地球温暖化への国際的な取り組み;温室効果ガスを削減せよ;地球温暖化対策のカギはウシのげっぷ)
第2章 ウシのひみつ(ウシの祖先;さまざまなウシ;反すうという食べ方;繊維質は消化できないはずなのに;ウシ最大の秘密―巨大発酵タンク「ルーメン」;ウシ以外の動物も微生物の力を借りている;ウシの胃は微生物の宇宙;だ液で維持される微生物にとって快適な環境;ウシは微生物を「食べて」いる;緑の草から白いミルクができるまで;メタンのげっぷをするわけ;ウシ1頭の環境負荷は自動車1.7台分)
第3章 メタンを減らす物質を探せ(「ウシは悪くない」;抗生物質の代わりを探せ;広大な砂漠から一粒の金を探す;研究室に持ち込まれた「カシューナッツ殻液」;思わぬ大発見;動物実験でも成果を確認;なぜカシューナッツ殻液はメタンを減らすのか;日本初のメタン削減飼料「ルミナップ」;世界中で研究開発が行われている)
第4章 ウシとヒトとの新時代(2050年の畜産の姿;日本発・地球と人類を救うプロジェクト;21世紀の「アポロ計画」;科学者たちが連携して新技術を創り出す;牛海綿状脳症を引き起こした肉骨粉;草100%のえさに戻そう;牛肉とミルクは栄養満点;畜産を未来に残す)
著者等紹介
大谷智通[オオタニトモミチ]
1982年兵庫県生まれ。東京大学農学部応用生命科学課程水圏生命科学専修卒。同大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻修士課程修了、同博士課程中退。在学中は魚病学を専攻し、魚介類の感染症・寄生虫病の研究を行っていた。都内の出版社勤務を経て独立。現在はサイエンスライターとして、農学・生命科学・理科教育・食などをテーマに執筆を行っている。ほかに、編集者、出版プロデューサーとしても活動をしている。共同事務所「スタジオ大四畳半」代表
小林泰男[コバヤシヤスオ]
北海道大学大学院農学研究院特任教授。京都府綾部市生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士前期課程修了。三重大学を経て、2000年に母校の北海道大学へ。動物のおなかの仕組みを科学の目で調べる「動物機能栄養学」を研究し、ウシのげっぷに含まれるメタンの削減に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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