内容説明
大人は知らない。10代のためのキャリアの教室。将来の夢が見つからないことは、恥ずかしいことなんかじゃない。
目次
第1章 フツーの人生って、なんだ?(「同調圧力」というやっかいな存在;フツーにも意味はある? ほか)
第2章 「やりたいこと」がないとダメなの?(大人はなぜ「やりたいこと」を聞くのか;「やりたいこと言わせ」の問題点 ほか)
第3章 働くって、なんだ?(「いい仕事」って、どんな仕事?;転職するのはいけないこと? ほか)
第4章 きみたちはこんな社会にこぎ出ていく(「ガラスの天井」って、なに?;「働きバチ」社員はいなくなる? ほか)
第5章 学校の勉強は役に立つか?(勉強なんて役に立たない、というフツー;「役に立つ」って、どういう意味? ほか)
著者等紹介
児美川孝一郎[コミカワコウイチロウ]
1963年東京生まれ。法政大学キャリアデザイン学部教授。専門はキャリア教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAK.I
15
まさに中高生向けのキャリア教育入門書だ。自分のやりたいことが何なのか、なかなか定まらない人もいる。今まで社会を支えてきた世代を全否定することなく、それでもこれからの時代を生きる若者目線に立ち、働くことの意義や学ぶことの大切さを分かりやすく丁寧に説いている。自分自身を見つめ、視野を広げることの大切さを、本書を通じて今の中高生たちに感じてほしい。また現場の教育関係者にも知ってほしい内容も多い。夢を持つことは決して悪いことではないが、もっと柔軟に考えていかなければならないことがたくさんあることに気づくはずだ。2023/08/11
ZUSHIO
4
素晴らしい本だった。これは、2022年の今読まれるべき『13歳のハローワーク』であり、その実『13歳のハローワーク』に対するアンチテーゼでもあり、実際に教育現場では「ドリハラ」が横行しているという指摘はその通りかもしれない。 それも、概ね保守的な人間が教員になる保守的な学校という現場で、教員の脳内がSociety5.0どころか、未だに高度経済成長が続いているとでも思っているようなSociety3.0から更新されていない教員が多いことが最大の問題であり、この本は現場の教員にこそ読まれるべき本だと思った。2022/03/07
yuka
4
本を読み、新しい視点や見方を取り入れれば、今より自由になれる。「働くこと」も「学ぶこと」も義務ではないが、人としての「つとめ」じゃないか。 若い世代に向けて書かれた本だが、かつて若かった世代が納得する本だと思う。2021/12/02
そ吉
3
大学のキャリア教育の教員による、初学者向けのキャリアとは何か、働くとは何か、学ぶとはどのようなことかをガイダンス的に語った本。 おそらく、キャリア系講義のオリエンテーションで語ることを本にまとめたものだろうが、クランボルツ以外は特別なキャリア理論もなく、学生に考えさせるものとなっている。 ★★☆☆☆2024/09/23
ぷりん
3
まだ早いかなと思いながら子どもたちにくり返し語っている内容とほとんど同じで、自信をいただいた。 子どもたちに手に取ってもらいやすい装丁、語りかけるような読みやすい文章です。早いと思いつつ、小学校高学年におすすめしてみようと思います。2022/06/11
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