内容説明
増加する労働者の国際移動への対応は日本の大きな課題である。本書は、国境を越えて移動する人々の社会保障制度の調整に関する知識や経験が豊富にあるEUでの取組みを検討し、それを踏まえて日本における問題解決策を提案する。
目次
第1部 EUにおける社会保障制度の調整(EUにおける人の自由移動;EU規則にもとづく社会保障制度の調整;新たなEU規則;国境を越える医療;現金給付に関する調整―Petroni原則;ヨーロッパ労働市場に対応した失業給付の調整;社会給付の受給を目的とする移動―ソーシャルツーリズム;賃金・社会ダンピングの防止;調整の意義と課題)
第2部 社会保障協定にもとづく調整と日本の課題(社会保障協定にもとづく調整;日本における取組みと課題)
著者等紹介
松本勝明[マツモトカツアキ]
熊本学園大学教授。博士(法学)。1980年京都大学経済学部卒業、厚生省入省。在独日本大使館一等書記官、千葉大学助教授、厚生省福祉人材確保対策室長、マックス・プランク外国・国際社会法研究所招聘研究者、一橋大学教授、国立社会保障・人口問題研究所政策研究調整官、北海道大学教授などを経て、2016年から現職。社会保障の国際比較を中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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