内容説明
学生・社会人必読!!労働の“いま”を解き明かす。働くことを見直す、若者の働き方を考える、ワークルールを学ぶ、ユニオンを活用する、4領域29項目を各6ページでわかりやすく図説。
目次
第1章 「働く」ことを見直す(「働く」ということ;「働けない」ということ ほか)
第2章 若者の働き方を考える(キャリア教育の落とし穴;広がる「名ばかり」正社員 ほか)
第3章 ワークルールを学ぶ(働く、そして暮らす;エンドレス・ワーカーでいいのか ほか)
第4章 ユニオンを活用する(職場の不満やトラブルをどうするか;労働組合はどこへ行ったのか ほか)
著者等紹介
高橋祐吉[タカハシユウキチ]
1947年に埼玉で生まれその後福島で育つ。東京大学経済学部卒業。(財)労働科学研究所研究員を経て、専修大学経済学部教授。専門は労働経済論
鷲谷徹[ワシタニテツ]
1948年愛知県生まれ、東京育ち。東京大学経済学部卒業。東京都庁職員、(財)労働科学研究所研究員・研究部長等を経て、中央大学経済学部教授。社会政策専攻
赤堀正成[アカホリマサシゲ]
1967年東京生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学社会科学研究所客員研究員。専門は労働経済論、労働社会学
兵頭淳史[ヒョウドウアツシ]
1968年大阪生まれ。九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学経済学部教授。専門は労働問題・社会政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
22
今日の労働をめぐる論点について、図表なども豊富に用いりながら、簡潔にまとめられた良書だと思います。働くということはどういうことなのか、また今日の日本の労働問題は何なのか、若者の働き方と本来あるべき働くルールはどうあるべきなのか、ユニオンは働く者たちにとってどんな意味があるのか、などを考えることができます。人間らしく働くことは権利であり、そうしてこそ未来社会もひらけてきます。とても勉強になりましたし、入門書としてもいいと思います。2016/09/13
Olly
7
長時間労働やサービス残業等の問題は日本で顕在化しているが、過去に国際労働機関(ILO)が「まともな働き方」(Decent Work)を目標として採択したように世界的な問題である。ニートやフリーターが望んでそうしているわけでもなく、正社員等として働いた際に順応できなかったりハラスメントを受け定着できなかった割合もある。企業別労働組合の他に、個人加盟ユニオンという選択もある。職場を去るという選択の他にも、ひとりでなく多数で声を上げ、職場組織や労務環境を変えるよう働きかける手段もある。2024/01/08