内容説明
保険給付が社会保険制度の血肉とすれば、骨格ともいうべき保険者、被保険者および保険料に焦点をあてて、当然の前提とされる強制(加入)性に着目する批判的検討。
目次
第1部 社会保険総論(社会保険とは何か―社会保険vs私保険;強制加入と逆選択の防止;強制加入の合憲性)
第2部 被保険者(非正規雇用労働者・被扶養者;被保険者資格の取得・喪失と確認;届出義務をめぐる問題;不法滞在外国人に関する被保険者資格;被保険者資格を付与する基準―ホームレス)
第3部 保険者(保険者の位置づけ;保険者自治論;保険者としての市町村;裁定的関与と行政主体性)
第4部 保険料(保険料の強制性;保険料のけん連性あるいは対価性;後期高齢者医療制度等における財政調査)
著者等紹介
加藤智章[カトウトモユキ]
北海道大学大学院法学研究科教授。日本社会保障法学会代表理事(第17期)。法学博士(北海道大学)。1979年小樽商科大学卒業。山形大学人文学部助教授、新潟大学法学部教授を経て、2009年から現職。社会保険法を中心に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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