目次
第1部 社会保障とは何か(「福祉」の原点;「貧困の発見」―貧困観の一大転換;社会保険制度の限界と公的扶助制度の登場;福祉国家の設計図『ベヴァリッジ報告』;福祉国家の成立と「貧困の再発見」)
第2部 日本の社会保障―歴史と現状(戦前日本における社会保障の展開;戦後日本における社会保障の展開;雇用保険制度と労働者災害補償制度;公的年金制度;医療保障;介護保障;生活保護制度;社会保障財政と財源問題)
著者等紹介
唐鎌直義[カラカマナオヨシ]
1952年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。中央大学大学院経済学研究科博士後期課程満期退学。長野大学助教授、大正大学教授、専修大学教授、フリーの社会保障研究者を経て2012年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無識者
15
社会保障はあくまで最低生活を保障するものであり、そこまで高級なものでもない。日本の社会保障を欧州諸国と比べた際に、住宅.教育等が欠落している。日本では社会保障に対して、保証を受け取ってない労働者より充実しているというバッシングが一定数あるが、それは社会保障に問題あると言うより一年間フルに働いても年収200万にしかならないような賃金設定をする労働の問題だろうと思った。2017/06/23
かじやん0514
1
それなりの厚さがある本だが、一気に読めた。税と社会保障の一体改革によって、社会保障や所得再分配のあり方が激変させられようとしている今、それらの原理原則を深く学べる。おすすめ。2014/03/28
@matsu
1
とても勉強になり面白かった。誰のための社会保障か、ということを強く考えさせられた。生活保護バッシングなどは構造的に対立させられてるわけだけど、労働者が幸せに生きるためには学んでつながり社会を変えていく必要があるなぁ。イギリスとの対比で日本の社会保障がいかに理念なしに作られツギハギされてきたかがわかる。2012/10/19
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