内容説明
ブラック企業の見分け方から対処術までを解説する。
目次
1 ブラック企業の人間破壊システム
2 ブラック・パターン
3 ブラック企業に負けない就職活動
4 ブラック企業に負けない「合言葉」
5 ブラック企業への対処術
6 ブラック企業発生の背景
著者等紹介
今野晴貴[コンノハルキ]
1983年生まれ。仙台市出身。NPO法人POSSE代表。日本学術振興会特別研究員。一橋大学大学院社会学研究科博士課程
川村遼平[カワムラリョウヘイ]
1986年生まれ。千葉県出身。NPO法人POSSE事務局長。東京大学大学院総合文化研究科修士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
9
ここ最近読んだ仕事本では最高の一冊。ブラック企業に入ってしまった人間が、いかにブラック企業と闘い勝利するか、その実践指南に貫かれた絶対必読本。どんなものがブラック企業で、社会のどういう変化がブラックを生んだのかも的確に整理されている。悪徳弁護士に脅しの書類を作らせる会社までいるらしいが、もちろんそんなものを真に受ける必要はない。企業の洗脳など気にせずに自分を責めず、証拠を残し権利を勝ち取る。それは我が儘ではなく、よき社会を作る市民の義務でもある。ブラック企業は存在自体が社会の負債なのだから2012/10/02
きいち
4
違法行為、そして働き手の泣き寝入りの事例には確かに現場でよく出会う。個人としてそのリスクにどう備え、万一の際にどう立ち向かうか、という観点から実用的に、地に足付けて書かれておりとても役に立つ。さらに、ただ「悪」だから指弾するというのではなく、こうした振舞いがこの国の貴重な人的資源を浪費する社会のフリーライダーであるから防がなければならない、という、まっとうな経営者なら納得可能な論調なので、世の中的な合意づくりに近付けそうな可能性を感じる。必要なのは思い知らせることじゃなく「実」なのだから。2012/02/16
ワダマコト
3
隷従するんではなく、行使できることはしっかりしなさいと。そのために必要なことは最低限知っておく必要があるんですよと。なんにもプレップせずに立ち向かっても、相手は場数をこなしているんだから到底勝ち目はない。僕らには僕らなりのやり方がある。2013/10/03
melon
2
ブラック企業の割合が多すぎる。2013/11/29
takizawa
2
生かさぬように・殺さぬように酷使してもし壊れたら使い捨てるとかいつの時代だよと思うが今起こっていること。なんですよね。提言や制度論少なめ・実践マニュアル的な要素が多めなのが若者に直接訴えかけている感じで良い。2011/10/22