一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究叢書
視覚表象と集合的記憶―歴史・現在・戦争

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784845109975
  • NDC分類 041
  • Cコード C3036

内容説明

本書は二〇〇二年四月から三年間にわたって続けられた一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究「視覚表象と文化的記憶」の成果である。

目次

第1部 記憶(歴史研究における視覚表象と集合的記憶;過去に眼差す―その社会学的考察のために)
第2部 文化(街区に本来の姿を取り戻す―パリ・マレ地区における「記憶」の収集と排除;キュリオシティの展示と自己の構築―P.T.バーナムの自伝と博物館;フランスにおける「日本文化」の受容と生成―一八七八年パリ万国博覧会とジャポニズム)
第3部 ネイション(ホワイトネス研究の方法と国民国家論―ネイションの記憶・人種の表象;外国人イメージの構造―調査データに基づく考察)
第4部 戦争(加害の「忘却」と日本政府;朝鮮人特攻隊員に関する一考察;日本・フィリピン戦没者追悼問題の過去と現在―「慰霊の平和」とアムネシア;トロント大学ソルジャーズ・タワーのイメージの変遷)

著者等紹介

森村敏己[モリムラトシミ]
一橋大学大学院社会学研究科教授、フランス思想史・フランス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆうき

1
表象とは目前に存在する対象をそれが存在しなくなっても心に思い描くことである。視覚とは絵画や写真やモニュメントや映画など視覚に訴える表現のことだ。その二つを掛け合わせて視覚に写るモノを表象することを視覚表象という。そして視覚表象によってわたしたちは現在を認識し過去となった現在を認識する。私たちは過去を現在によって認識している。つまり現在が過去を規定し、反省的に過去が現在を規定しいる。そして社会の共通とした記憶、つまり集合的記憶とは常に現在から過去を認識し理解することで常に再構築されていく。オススメの一冊。2012/08/08

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