フリーター漂流

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845109708
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0036

内容説明

工場で働く若者たちの声。フリーターの取材を続ける原動力となった。フリーターの問題は、企業の論理を優先していては決して解決されない。フリーターを取材し続けて3年、NHKディレクターによる渾身の取材記。

目次

1 フリーター漂流(モノづくり大国を支えるフリーター;「朝起きたら、このままじゃまずいなって思います」;「人生は一度きり妥協して就職したくない」 ほか)
2 フリーターになる若者たち(「学校の先生とか、ハローワークの人とかは僕が全然行きたくもない就職先を勧めてくるんですよ」;「会社はいまの仲間たちほど自分を必要としているのだろうか」;「100円玉を握りしめて、今日はパンにしようか、おにぎりにしようかずっと考えていることもあります」 ほか)
3 急増する中高年フリーター(「いつでもやり直せると思っていました」;「奥の手を出して負けたら、もうどうしようもない」)

著者等紹介

松宮健一[マツミヤケンイチ]
NHK報道局番組部ディレクター。埼玉県生まれ。サンダーバード国際経営大学院卒業。NHKスペシャル、にんげんドキュメント、クローズアップ現代などの番組を担当している。フリーターを特集したNHKスペシャル「フリーター417万人の衝撃」「フリーター漂流―モノ作りの現場で」を制作。今も全国各地でフリーターの若者たちを取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

23
以前はフリーターという言葉は、自にで自分のやりたいことをしながら働くという意味で使われていたように思う。自分の夢というのがまだ少しはあった時代。しかし現在は、大企業の儲け主義のために派遣や請負といった会社に送り込まれまるで消耗品のように使われている。将来の希望や生活設計は出来ずとにかく日当でその日暮らしという厳しい現状。超高齢化社会と叫ばれつつも若者殺しといっても過言ではない今日、これから日本という国はどうなっていくのか全く闇の中だと感じた。2014/04/22

ブナ太郎

4
衝撃的なフリーターの現実。2006年の段階でここまで深刻になっていたなんて…。今まで状況をよく知らなかった自分が恥ずかしくなる。もはや、現代の「蟹工船」と言っても過言ではないだろう。これはすべての大人が読むべきだ。高校の本棚にも置いて、少しでもフリーターを減らせるよう努力してほしい。本のなかにも意見が出ていたが、コンビニなどのサービス業に携わるフリーターの現実もぜひ知りたくなった。2012/11/29

春奈

3
フリータや派遣社員の現状が痛いほど分かる本です。そういう私は、派遣会社の事務のお仕事をしています。"必要以上の責任を負いたくない",”正社員は縛られているようでイヤ(辞めたいときに辞められない"と考える労働者。正社員になりたくてもなれない労働者。"良い人だけ欲しい"企業。働き方の選択が増えるものの、企業の評価は厳しい昨今。フリーターや派遣社員の安定率は、更に厳しいものになっているように感じます。2012/12/11

がっち

3
いろいろ考えさせられられる本であった。フリーターになって食いぶちが稼げないのは自業自得と考えれば考えれるが、そうじゃないとも読み取れた。日本は一度線路から外れたら、なかなかその線路にもどれないようにできている。これは日本の問題であろうか。ただ安易にフリーターを選ぶというのもまた問題なのかもしれないが・・・B2011/01/21

ペルー

2
求人件数は昨年対で約1.4倍。労働市場は売り手市場だが、中身を見てみると不人気職種(危険、キツイ、汚い)ばかり。しかも海外の労働者も参入し始めているため、何も持たない『普通の人』は本当に厳しい状況になるだろう。これが、格差。レールから外れるならば、レールを作る覚悟と実力が無ければダメだ。2013/08/05

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