狂牛病は終わらない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845108244
  • NDC分類 645.36
  • Cコード C0036

出版社内容情報

【この秋、再び「狂牛病」の季節がやってきました。当初、拙著『狂牛病は終わらない』は今夏のうちに出すつもりでした。夏に感染牛が発見され、世間の感心が高まる可能性が大きいと予想してのことでした。私の予想は外れ、出版も10月にずれ込みましたが、逆に、大事件とシンクロすることになりました。9月30日に農水省の疫学検討チームが感染源について報告書を公表したのに続き、10月6日には国内8頭目の感染牛が確認されたのです。今度の牛は生後23ヶ月と若く、世界に3頭しか見つかっていない特殊なタイプです。異例ずくめの感染例で、改めてこの病気の得体の知れないところを見せつけました。やはり「狂牛病は終わっていなかった」のです。
農水省の報告書が出ても、日本のBSEがどこまで拡がっていたのか、その実像は今も不明瞭です。国は相変わらず、日本の牛が肉骨粉入りの配合飼料を食べていたことを積極的に認めようとせず、重大な感染源の疑惑に蓋をしたままなのです。私が言う「狂牛病は終わらない」は、主にそのことを指しています。ここを突破しなければ、私たちの社会はこの大問題を克服したことにはならない、そう考えています。〔内田 誠〕】

内容説明

パニックから二年。狂牛病は、いつ、どのようにして日本にやってきたのか、何頭の牛が感染したのか、そして、日本人は感染牛を食べたのか、いまだに何も解明されていない。

目次

第1部 「狂牛病」問題の今(死亡牛検査を阻止せよ!;食肉業界の闇が見えてきた;緊急セーフガードの裏側)
第2部 感染経路の解明を阻んできた「安全神話」(感染経路問題の構図;日本の牛は肉骨粉を食べていた;輸入肉骨粉の危険性;感染の連鎖;幻の「EU報告書」;「安全神話」は永遠に)

著者等紹介

内田誠[ウチダマコト]
1955年生まれ。早稲田大学大学院で日本法史学(近代)を専攻。明治期日本の警察制度と法の研究に取り組んだ。85年にテレビ朝日「ニュースステーション」専属リポーターとなり、以後、報道系・情報系の番組で企画・取材・出演・構成に携わる。93年以降はフリーの立場で、主に「サンデープロジェクト」の特集コーナーを担当し、さまざまな社会問題の取材に取り組んできた。テーマは、公的年金や健康保険・介護保険などの社会保障の切り捨て、コメ輸入や有機農産物認証などの農業問題、日本に暮らす外国人の問題、フロンやOA機器などの廃棄物問題、戦没者追悼施設の問題など、多岐にわたる。近年は「狂牛病」問題を中心に、「食」に関わる取材を継続的に行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品