目次
序 ノーマライゼーションの思想
1 現代の生活と福祉ニーズ(福祉ニーズの拡大と深化;家族生活の変容と福祉問題社会福祉からみた現代の家族問題;生涯福祉論の意義;教育と福祉の“土壌”を考える;生涯学習をもとめて)
2 子どもの生活とシビルミニマム(子どもの生活権とシビルミニマム;障害児の権利保障とシビルミニマム;要養護児童からみた子どもの権利;保育のシビルミニマムと保育所;“子どもの遊び”の復権と都市改造)
3 障害者問題とノーマライゼーション(人間、ともに生きる社会を;障害者の福祉とは何か;サリドマイド児の生活問題と社会的課題;精神障害と福祉問題;生きることと働くこと;新たな福祉の地平へのフロンティア)
感想・レビュー
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ゆう。
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著作集第3巻。ノーマライゼーションの思想とシビルミニマムの思想についての著者の1973年~1993年までの論考がおさめられています。ノーマライゼーションでは、障害を抱えた人たちの居住の権利や労働の権利など、日常生活がノーマルに過ごすだけではなく、人間性の全面的発達の視点から捉えられており、たいへん勉強になりました。シビルミニマムについては、人は地域社会のなかで生活をおくっており、地域社会のなかでの社会福祉の基準を考え自治体が保障していくことは今日でも求められており、今日的視点で学び直す必要性を感じました。2016/11/20