内容説明
いま、政府によってすすめられている「健康の自己責任論」「自助・自立論」にもとづく日本医療の行きつく先は―。生命・健康に関わる思想を、民主主義思想の展開に則して解く。
目次
第1章 理性と主権在民の保健・医療―民主主義思想の展開に則して(理性と主権在民の今日的意義;エピクロスの理性的健康観の登場;理性的健康観から実践的健康観へ―エピクロスからマルクス・エンゲルスへ;実践的健康観試論;近代民主主義思想と保健・医療―ジョン・ロックを中心に;健康の自己責任論批判―ロックの問題提起の今日的意義)
第2章 社会環境の変貌と日本人の生涯の健康―生活権としての保健・医療(健康をどう考えるか;家族・家庭環境と健康問題;長寿社会における中年層の憂うつ;高齢化社会と健康問題;くるま社会と人命の安全;都市化社会と健康;経済環境と健康;人間中心の社会環境―生活権の真の確立にむけて)
第3章 日本における生活と健康権の現在―ライフ・ステージ別・保健・医療の総点検(健康観と権利意識;ライフ・サイクル的思考とライフ・サイクル別リスク・パターン;生活と健康はどのように変わったか;人の一生と健康権の現在―社会的再生産失調;ライフ・ステージ別総検討の意義)
第4章 高齢者を軸とした安心のネットワークづくり(日本の高齢者;老人医療を中心としたネットワークづくりを;暮らしのネットワークづくり)
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