内容説明
いま、君に「人間について」「生き方について」語っておきたい。父ちゃんは、どこで泣き、なにを怒り、どんな喜びやこだわりをもって生きてきたのか―死の危険に直面した子どもに私は、すべてを伝え、そして出合わなければならない。『どぶ川学級』『自立のための子育て』『子どもが生きるとき』の著者が5年の歳月をかけて青春の彷徨をつづる快心作。
目次
第1章 おとずれた巣立ち(初めてのつまずき;お父さんはおちこぼれだ;父と息子の出会うとき)
第2章 突然の反逆―いじめられっ子の怒り
第3章 消えない傷跡―朝鮮人梨花の誇り(下をいじめる哲学;キリッとした梨花の涙)
第4章 いのち重く―真人君の進路選択(“クソッたれ教師”―好感を持てない野性動物的教師;つらいよな つらいよな)
第5章 心の友―知性派と生活派の親友物語(握手―さびしさをわかちあう;回復した心―体いっぱいの誠意にみちた贈物;青年らしい人間との出会いを)