内容説明
本書は、大学では教えられなかった教師としての常識をまとめたものです。教師が子どもたちに教える教科の内容は、小学校教師なら小学生時代に習ったことですし、中学校教師なら中学生時代に習ったことです。教師になる人は、小・中学校時代の成績がとてもよかった人ばかりですから、教える内容がわからないということはありません。学力は、教えている子より高いのです。これは、当たりまえです。にもかかわらず、うまく教えられないのは、子どもに理解できるよう、わかりやすく説明できないからです。わかりやすい説明ができるかどうかは、大学での成績とかかわりないことです。どんなに学力が高くても、その学力をフルに使って、理解しやすく順序立て、原理・原則を子どもの体験と結びつけて説明できなければ、教師とはいえません。
目次
第1章 こんな人は教師失格
第2章 教師としての最低条件
第3章 学級担任の心得
第4章 学習指導のポイント
第5章 問題を持つ子とのつきあい方
第6章 父母の相談にどう対応するか(応用編)