内容説明
本書は、PFI・民間委託・公設民営など、公共サービスの民間開放(日本版PPP)に関する、日本初の専門書である。執筆陣には、経済産業省日本版PPP研究会メンバーを中心に、公会計専門家・自治体職員・受託企業担当者をお迎えした。具体例を多数紹介し、新時代の行政モデルである日本版PPPを包括的に理解できる内容となっている。
目次
第1章 PPPとは何か(日本版PPPの展望と課題;海外のPPPの現状;PPPの考えと具体的なイメージ)
第2章 PPP推進の条件(自治体経営におけるPPPの活用)
第3章 自治体と企業(東京都における取り組み―行財政改革の一環としての民間との協働;公立保育園を株式会社へ運営委託した三鷹市の取り組み;太田市浄水場の運転管理の民間委託 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
1
行政モデルとしての日本型PPPを提案している本はなかなかない。その中で、この本はおすすめできるだろう。今2013年であるが、10年近くたって、なぜ日本型PPPは進んでいないのだろうか、もっと検証が必要だとも思えるのは私だけであろうか。2013/04/27
taming_sfc
1
杉田・光多・美原各氏による2002年の著作。経済産業省の日本版PPP研究会のメンバーらが、そこでの議論を踏まえた形で日本における21世紀の行政のあり方に関して、PPPをどのように活用していくか、という視点から事例・理論両面から迫る。少々現在からすれば時代的に古い感も否めないが、とりあえず立ち上がった当初のPPPに対する期待感が感じられて良い。それなりに、お薦めの一冊。2011/01/23