内容説明
本書は、植民地朝鮮に対する日本の初期の教育政策を、学務官僚の活動を軸に明らかにしたものである。
目次
第1章 植民地教育の導入と韓国学政参与官の誕生―幣原坦(朝鮮政府による教育の近代化;日露戦争と韓国「保護国」化への布石;韓国学政参与官幣原坦の誕生 ほか)
第2章 「保護政治」下における植民地教育体系の整備―三土忠造・俵孫一(韓国「保護国」化と日本の対韓教育方針;「模範教育」としての初等教育普及政策;実業教育普及政策)
第3章 「次官政治」の開始と教育救国運動の取締り―俵孫一・隈本繁吉・小田省吾(次官政治の開始と日本人学務官僚;韓国民衆による教育救国運動;学部・統監府による教育救国運動取締り政策)
第4章 「朝鮮教育令」の制定と植民地教育体系の確立―寺内正毅・関屋貞三郎・隈本繁吉(初代朝鮮総督寺内正毅と朝鮮総督府内務部学務局;朝鮮教育令の制定)