目次
第1章 生理人類学を学ぶにあたって(生理人類学とは;遺伝と進化;環境適応とその多様性)
第2章 ヒトの物理的環境への適応の特徴と課題(重力への適応;温熱への適応;光への適応;音への適応;酸素への適応;生活環境への適応と課題)
第3章 人の日常行動と課題(生活時間(リズム)
衣服
食と栄養
睡眠
労働
運動
介護)
第4章 人の快適性と課題(人の情動と感情;人のストレスと快適性;生活デザインと快適性;人とテクノロジーの関係)
第5章 人の未来と課題(人の本性と行動;個人への注意喚起;社会への注意喚起)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruki
1
生理学を下敷きに、ヒトとして生き方を軸に、進化的な観点と現代社会への負担を把握する。温熱、光、音、酸素などへの適用について生理学的観点で概観する。概日リズムにかかわる時計遺伝子や情動の生起メカニズムの諸説などを通して、未だ謎は多いものの解明が進んでいく状況は、生物としてのヒトの巧緻を垣間見ることができ、興味深い。この仕組みを現代社会の多くはうまく使いこなせていないがために、様々な歪みとしての不健康が見えている。SNSなどは自らの利益のためにこの仕組みで消費者を駆り立てるが、消費者も自らを制御できるとよい。2021/04/05
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