内容説明
本書は、平成10年度に東京農業大学が学部改組を行い、地域環境科学部を設立し、新しく設けた開講科目に対応するため、勉強した成果を教科書として取りまとめたものである。農業は環境問題に対し加害者であると同時に被害者であり、かつ解決のための重要なキーテクノロジーであることが指摘されている。筆者は農業という分野に身を置く立場から、地球環境問題を考えることを意図した。すなわち、地球環境問題の基本的な認識、農業の置かれた現状、生命を育む基本的な要素としての土壌、水、森林に関する問題、人間生活の基礎となっているエネルギーの問題、化学物質による新しい形の環境問題、生活・市民活動など我々の生き方そのものが問われている環境の問題を展望した上で、次世代に期待されるエネルギー・社会の在り方を考えてみた。
目次
地球環境問題
地球温暖化
農業
日本の農業
土壌の問題
水の問題
森林の問題
エネルギー
新しい環境問題
生活と環境
市民と環境
新エネルギー
植物型社会
著者等紹介
玉木浩二[タマキコウジ]
東京農業大学教授、地域環境科学部学部長。1938年東京都生まれ、東京大学農学部卒、農学博士。専攻は農業ロボット工学、自然エネルギー利用
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