出版社内容情報
津軽塗は、堅牢で漆本来の美しさをそなえています。その主体となる唐塗・ななこ塗・錦塗・絞紗塗の技法を中心に解説。
内容説明
堅牢で漆本来の美しさをそなえた津軽塗は、多くの人びとを魅了しています。本書は、長年、漆芸に携わってきた著者が、津軽塗の技を中心に、発祥から産地形成、産業化に至る歴史的背景、伝統論と経済性の狭間で揺れる現況、若手工人たちの新たな試みについても紹介した“知る人ぞ知る津軽塗”の入門書。
目次
1章 津軽塗の発祥と流れ(“津軽塗”とは;津軽塗の前史;津軽塗の発祥 ほか)
2章 津軽塗の製作(津軽塗の素地;津軽塗の漆塗装技術;津軽塗の下地 ほか)
3章 津軽塗の現在とこれから(津軽塗産地の座標;津軽塗業界の振興事業;明日に向けた新たな潮流)
4章 津軽へのいざない(津軽の地理的環境;津軽と周辺の歴史;歴史の街、弘前)
著者等紹介
望月好夫[モチズキヨシオ]
1932年静岡県静岡市に生まれる。1956年東京芸術大学美術学部工撃科漆芸専攻卒業。1956年青森県工業試験場漆工課勤務。1986年青森県木工指導所所長。1988年青森県工業試験場場長。1993年同試験場停年退官。1994年弘前工芸協会理事長。現在青森県技術アドバイザー、弘前工芸協会理事長、社団法人日本クラフトデザイン協会会員
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