内容説明
最近の建築構造技術の飛躍的進歩を見ると、設計の分野では静的解析から動的解析へ、弾性計算から弾塑性計算へ、許容応力度設計から終局耐力設計へと変化をしている。構造物の安定問題も古典的なオイラー理論だけでは、間に合わない時代になっている事情は、我々構造設計関係者が研究・実務を通じて知るところである。本書は安定問題を新しい構造技術の時代に対応させるべく弾塑性安定応力問題として取り扱っている。
目次
1章 弾性安定問題の概要
2章 微分方程式による線材の弾性安定応力解析
3章 せん断変形を考慮した弾性安定応力
4章 架構の弾性安定応力
5章 弾性安定応力の略算式
6章 塑性安定応力の概要
7章 塑性2次応力理論によるラーメンの計算
8章 塑性ヒンジ撓角法による弾塑性2次応力計算法
9章 中間にヒンジをもつ弾塑性安定応力
10章 鉄筋コンクリート構造物の弾塑性安定問題