内容説明
本書は、高性能エンジンの分野で世界を代表する原著者が、ピストンエンジンの基礎と最新の設計技法を解説したもので、計算結果や実験データを使った理論的な記述から、欧州エンジン技術の基本的な考え方を学ぶことができます。訳出に当たっては、従来のレシプロエンジン・ロータリーエンジンに加え、直噴エンジン・ハイブリッドエンジンについて、原著者の校閲を仰いで加筆。21世紀の自動車エンジンの開発を目指す学生や現場で設計に携わる技術者の方々にとって最適のテキストです。
目次
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、スターリングエンジン
単純標準プロセスと完全機関の理想プロセス
実際のオープンプロセス
効率と燃料消費率
特性線図
吸気効率
ポリトロープ指数
燃焼
燃料
ガソリンエンジンの点火装置〔ほか〕
著者等紹介
グロート,クラウス[Groth,Klaus]
1923年、ドイツに生まれ、U-boatの若きエンジニアとして活躍。1950年、ハノーバー工科大学(TU Hannover)にて修士、1953年には博士号を取得。1960年、Augsburg MAN社の高速高性能エンジン開発の指導者となる。1967年、ピストン機関研究所を設立(Institut fur Kolbenmaschinen)、所長に就任。1991年、同研究所を退職するが、現在も研究所で活動。エンジン、特に大型、高速、高性能エンジンの分野で、ドイツのみにとどまらず、世界を代表する重鎮。ドイツ機械学会(VDI)の名誉メンバー
柳原弘道[ヤナギハラヒロミチ]
1944年福岡県に生まれる。’67年九州大学工学部機械工学科卒業。’69年修士課程修了後、トヨタ自動車入社。’72年ドイツ、ハノーバー大学にDAAD国費奨学生として留学、Klaus Groth教授のピストン機関研究所の客員研究員となる。’74年よりトヨタ自動車にて、乗用車用ガソリン直接噴射、ディーゼル排気と燃焼、メタノールエンジン等、内燃機関の燃焼を中心にエンジンの研究開発に従事。’95年九州大学工学博士。’98年「新しい混合気形成法によるディーゼルのNOx、煤の同時低減」で機械学会論文賞、1999年度機械学会評議員
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