内容説明
イノベーションとは何か、どうやって起こすのか―。アップル、グーグル、フェイスブックなどの劇的な発展は１００年も前に予言されていた。外資４社のトップを経て、注目のスタートアップ企業数社の経営に携わる著者が鋭く指摘する、現代のグローバル企業の「成長原理」。
目次
序章 なぜ今、シュンペーターが注目を集めているのか
第１章 シュンペーターとの出会い
第２章 「企業家」の時代の到来
第３章 シュンペーターの経済理論と人生の軌跡
第４章 企業の目的は顧客を創造することである
第５章 シュンペーターからドラッカーに継承されたもの
第６章 イノベーションで世界を変えたジョブズ
第７章 「企業家ビジョン」の原点に戻り、世界を変える
第８章 「企業家ビジョン」を自分のものとするために
著者等紹介
秋元征紘［アキモトユキヒロ］
ワイ・エイ・パートナーズ代表取締役。ジャイロ経営塾代表。上智大学経済学部卒業、シドニー大学経済学部修士課程。１９７０年日本精工に入社、ニューヨーク、トロント駐在等を経て、日本ケンタッキーフライドチキン（日本ＫＦＣ）へ。その後、同社マーケティング本部長、日本ペプシ・コーラ副社長、日本ＫＦＣ常務取締役、ナイキジャパン代表取締役社長、ＬＶＭＨグループのゲラン代表取締役社長、同取締役会長、ゲランＳＡ（パリ本社）執行役員と、欧米企業日本法人のトップマネジメントを歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Kentaro
40
優良企業はどうしても、現在の利益を生み出している製品価値を破壊することができず、持続的イノベーションのプロセスで自社の事業を成り立たようとする。しかし、優良企業の持続的イノベーションの成果は、ある段階で顧客のニーズを超えてしまう。もう十分だと感じた顧客は、それ以外の側面に目を向け始め、破壊的イノベーションの存在が無視できない力を持つようになる。 こうして他社の破壊的イノベーションの価値が市場で広く認められた結果、優良企業の提供してきた従来製品の価値は毀損してしまい、優良企業は自らの地位を失ってしまう。2020/05/08
ヒデミン@もも
31
なぜ今、シュンペーターなのかわからなかった。わかったのは、起業家には誰でもなれるが、企業家になるのは難しいってこと。 著者の自叙伝かジョブズ氏の自叙伝かと思った。参考文献も多いが引用文献も多い。2016/01/23
Kentaro
2
ダイジェスト版からの要約 若きシュンペーターは、20代で「企業家の起こすイノベーションが経済の創造的な破壊を通じての発展をもたらす」との発想のもとに、独自の経済理論を展開した。シュンペーターは、ひと握りの天才的な「企業家」によって引き起こされる「イノベーション」により、静態的な経済均衡が破壊され、動態的な経済発展が生まれると考え、その過程を「創造的破壊」と呼んだ。彼に言わせると「静態的経済の循環の鼓動に従って資本と労働を投入する形で企業を経営する者」は企業家ではない。それは単なる「経営管理者」なのである。2018/04/17
まーちゃん
1
NHKの「欲望の資本主義2023夏」「欲望の時代の哲学 2023」を見て、シュンペーターとケインズについて初歩的な知識を得たくなり、こちらをkindle unlimitedで読んだ。 学者でなく経営者の書いた本だけあり、実利的で非常に分かり易い。確かに今シュンペーターだなと納得。 戦後の成功体験にとらわれて「イノベーションのジレンマ」に陥ってしまったのが日本の停滞の原因だとわかる。今必要な処方箋はまさにシュンペーターのいう「企業家」「イノベーション」「創造的破壊」。日本よ、非連続な変化をもう一度！2023/08/13
christinayan01
1
残念ながら著者はジョブズのことを書きたかっただけらしい。途中で止めた。 やっぱシュンぺータ"について"書いた本じゃなくてシュンペータ"著作の"本で探すべきだった。分厚いけど買って読む。2016/12/17
