内容説明
この本の中に、日本の新しい人材マネジメントの姿がある。やる気に満ち溢れ、結果を出す個人と組織になるため、新しい働き方を世界中から学ぼう。
目次
序章 日本のこれまでの人事管理は持続が不可能
第1章 日本人の働き方
第2章 社員のモチベーションとパフォーマンスをいかに高めるか
第3章 雇用関係の構造
第4章 仕事中毒の日本人
第5章 日本におけるマネージメントスキルとリーダーシップの現状
第6章 人事管理システムのあり方
第7章 多様な社員の有効活用のあり方
第8章 自ら進路を選択し、やる気を出す
著者等紹介
カップ,ロッシェル[カップ,ロッシェル] [Kopp,Rochelle]
職場における異文化コミュニケーションと人事管理を専門とする経営コンサルタント。シリコンバレー在住。エール大学歴史学部卒、シカゴ大学経営大学院修了(MBA取得)。大手金融機関の東京本社勤務を経て、日本の多国籍企業の海外進出や海外企業の日本拠点をサポートしているジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社を設立、同社社長。現在、北米、日本、ヨーロッパ、南米と中国に拠点を置き、多くの日本企業へのコンサルティング活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
81
「低い」とされるモチベーションが高くなったときには、当然のごとく使っている言葉がなくなると思う。「正社員と非正社員」、「新卒一括採用」、「年功賃金」、「金融機関によるリスケ」など。いまでも分かりやすい値札が付いている仕事はたくさんあるが、さらに拡大して大企業、公務員でも「職務給」が浸透するのでは?2016/02/19
ふ~@豆板醤
28
オーディオブックにて。雇用形態や歴史について諸外国と比較・考察していて、モチベーションの違いの根深さがよくわかる本。2016/12/06
中島直人
13
著者の仰る通り。時代は変わった、新しい時代に適応した人事制度に変更すべき!なのだが、日本の社会には絶対に受け入れられない。能力、適性に応じた会社で働くのがベストでも、貢献度大の真面目に勤めている社員を首に出来ない、させないのが日本の社会なんです。勝ち組、負け組を出してはいけないのが日本の社会なんです。時間はかかっても、少しづつ変えていくしかない。方向さえ合っていれば、いつかは実現出来るはず。2017/01/03
またおやぢ
11
『ドアがひとつ閉まると、もうひとつが開く』高度成長に支えられ、誰もが組織内でポストを得て、毎年のように昇給し、手厚い福利厚生を享受した画一的人事対応の時代は既に20年も前に終わっている。しかるに、社会全体が不景気であったが故に、管理の変容を先送りにしたツケが、制度・機能不全として、白日の下に晒されたのだろう。企業が、常に変化するニーズと状況に対応していく為には、人事管理に対するアプローチも、そこで働く人々の状況に応じて柔軟性を持ち、個人の能力を最大限に発揮できるものに組み直すべきであることを示唆する一冊。2016/04/07
yuuuming
10
マイクロマネジメントのページはもうまさに今渦中にいるのでそれって感じ。やってる当の本人は気づかないんだろうな。やれやれ。中身は欧米式の人事制度に変えましょうって話。企業のせいみたいに言ってるけど、簡単に人をやめさせられない法制度故だと思うのですが。日本式人事制度が限界に来てるって言うのは現実問題そうですよね。休むことなく永きに渡り働き続けることをよしとする制度なんて、女も外国人も見向きもしなくなるにきまっとるわい。しかし欧米式に変わったら失業率は高くなり犯罪発生率は高まり安全神話日本崩れるんちゃいます。2015/05/04