美しい世界の廃墟―朽ちてなお美しさを纏って蘇る廃墟たち

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  • サイズ B5判/ページ数 160p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784844367543
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

いつ消えるともわからない儚き美しさを愉しむ写真集。錆びつきながらも力強さを感じる工場、気味の悪い雰囲気が立ち込める学校や病院、飽きられもう誰も来ることのない遊園地、乗り捨てられた乗り物たち、木々などに飲み込まれてしまった建物など、世界各地の幻想的、神秘的な廃墟を厳選し一冊にまとめました。

目次

1 horror―学校や病院、教会など、気味の悪い雰囲気が立ち込めた廃墟
2 cyber―工場や発電所など、朽ちてもなお力強さを感じる廃墟
3 mystery―なんらかの理由で捨てられた謎を秘めた家や街の廃墟
4 regret―遊園地や劇場など、人々の熱意もすっかりと冷めきった廃墟
5 lonely―かつて生活の足や運搬に活躍した乗り物たちの成れの果て
6 wonder―長い年月の間に自然に飲み込まれてしまった廃墟

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

59
む、不気味です。病院とか刑務所とか小学校とか・・世界版2021/12/26

キムチ

46
ふと見つけたこの本。驚いたのは「廃墟」を冠にする本が多数ある事❣他の方が呟くように、もはやアートの世界。頁をめくるほどに「写真」ではなくそれを土台にした技巧品かなと感じる。わが国明治時代の娼妓の絵葉書のような。精神病院、少年院、ハンセン病収容所そして産業がもたらした繁栄の足跡。資本主義のなれの果てともいえるかな。バラツキあれども世界各地のそれを取り上げているだけに「人はこうやって自然を我物顔に侵食して蹂躙したのだ。。とも思ったけど。つわものどもが夢の後。。なんて綺麗なもんじゃない。2020/06/13

kanata

26
多くの建物の名称は伏せられる。文章は短めで説明よりも、空想を手伝うもの。別の写真集で見たものがわりとあった/パワープラントIM(ベルギー)は、過去のものなのに近未来の到来を感じさせる、静謐そのものな施設。/ゴーストタウン・プリピャチ(ウクライナ)のごっそり人が消えた町の集合住宅の一部屋。森が窓から侵入してきたのかと見紛う/ハリケーンで洪水が起き、水がひかずに放棄された遊園地『シックス・フラッグス』(アメリカ)の娯楽施設の変わりよう/ザキントス島の難破船(ギリシャ)の色彩豊かさに驚く『密輸者の入江』2018/06/18

陽子

20
「廃墟」というイメージはどこか恐ろしい。禍々しさも付いて回る写真集ではあるが、一方で煌びやかに繁栄していた時をも飲み込んだ姿がそこにはある。人間の作ったものはいつか滅びる。自然がそのものを淘汰していく様が写真から伝わってきた。「カナダのユーコンにあるトラック墓場」「タイの海岸に座礁する廃船」は本当に写真なのか、と驚くほどの美しさだった。前半、そこに何かしらの念が残っているような恐ろしさが迫ってくる怖い写真が続いたので半分目をつぶってとばした。最終ページから見る方が自分には良かった。2019/05/20

大島ちかり

9
美しかった。引き込まれた。行ければいいけど、写真で我慢。2019/11/22

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