内容説明
良いデザインとはなにか。どこから来て、なぜここに至るのか、について考察したプロダクトデザイン論。
目次
第1章 面白い家電デザイン(デザインにはルールがある;製品は必ず一度丸くなる ほか)
第2章 フォルム見た目の第一印象(売れるのはフォーマルなデザイン;デザインの真面目と遊び ほか)
第3章 フォルムのルール(ルールがあるから面白い;素材と製法のルール ほか)
第4章 家電デザインの楽しみ方(原型とストライクゾーン―椅子のフォルムの歴史;ユーザーが決めるストライクゾーン―デジタルカメラのフォルムの変遷/リコーと富士フィルム ほか)
第5章 アップルデザインはどこがすごいのか?(ブラウン・ソニー・アップルの共通点;ブラウンの変化球フォルム―「四角くてモノトーン」な小型家電を提案したメーカー ほか)
著者等紹介
木全賢[キマタケン]
1959年生まれ。デザインコンサルタント。1985年シャープ株式会社総合デザイン本部入社以来、一貫して工業デザイン分野にかかわる。日本サムスン株式会社サムスンデザイン東京などを経て2006年に独立。実務として主に中小企業へのデザイン支援を行うとともに、デザインの普及啓発にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とうゆ
15
◯タイトルに引かれて何となく読み始めたのだが、中々の良書だった。家電のデザインは、我々の生活環境において重要な役割を果たしているのだが、あまり注目されない分野だ。だが本書を読んだ人ならば、家電を見るために、思わず家電量販店に足を向けてしまうだろう。建築や家具や広告のデザインだけではなく、家電のデザインももっと注目されるべきだ。それだけの奥深さと魅力が備わっているのだから。2015/02/01
nbhd
13
第一印象、“バウハウス”って良くも悪くも偉大。それから、デザインって「オッシャレェ!」っていうより「ガチで歴史的産物」だな、とデザインに対する印象が変わってきた、のも収穫。プロダクトデザイナーによる20世紀デザイン史&基礎デザイン論。著者の定義だと、デザインとは「制限された空間や時間の中で、独自のルールに従って行う創意に基づく自由な活動」。ゲームの勉強で出てきたけど、やっぱりルール。ルールに対して、どのように創意を実体化するか、みたいなところかなと思う。家電のフォルムをフォントであらわす試み、とか楽しい。2017/05/20
mondo
1
世界の家電デザインの潮流の変遷を実際の機種を例に説明している一冊。コラムで紹介されているデザイン界の名著たちもとても参考になる。本のタイトルを『歴史と紐づくデザイン家電』に変更したほうがしっくり来ると思った。2019/10/09
takao
1
ふむ2017/05/14
インテリ金ちゃん
1
「よいデザインは可能な限りデザインをしない」なかなか実行は難しいね。2016/11/06