出版社内容情報
全国でわずか約2%にまで減少した「私学男子校」。その中で、日本で唯一「藩校(修道館)」の伝統と証し(木主)を現代に継承し、異彩を放ち続ける学校が広島の「修道中学校・高等学校」である。
本書は、明治維新や原爆の壊滅的被害といった激動の歴史を乗り越え、独自の教育空間を守り抜いてきた同校の足跡と、そこから羽ばたいた多彩な卒業生・ゆかりの人物54人の歩みを描いたノンフィクションドキュメンタリー・人物ルポルタージュ。
修道が育むのは単なる高偏差値のエリートではない。同校の根幹に流れるのは「自由と自己責任」の校風と、「世の進運に魁(さきがけ)ん」とする反骨と独立の精神である。
型にはまらない「やんちゃさ」と個性を尊重する環境のなかで、生徒たちは自らの道を切り拓く力を養っていく。
本書に登場するのは、ロックミュージシャンの吉川晃司、お笑いコンビ「コットン」の西村真二、陸上日本記録保持者の山縣亮太、アニメーション監督の西尾大介、脚本家の遊川和彦、マルチタレントのモーリー・ロバートソン、そして「無罪請負人」の異名をとる弁護士の弘中惇一郎などなど、ジャンルを超えて第一線で活躍する尖った才能たちである。
さらには音楽界を陰で支えたプロデューサーや、伝統芸能の家元、介護改革の先駆者まで、多種多様な「煌めく異端児」たちの生き様を緻密な取材で紐解く。
効率主義や画一化が進む現代社会において、なぜこの学校からこれほど魅力的で強烈な人材が生まれ続けるのか。男子校の秘められた教育力と、人間の多様な可能性を提示する一冊。
【目次】
はじめに
第1章 煌めく人物編 その1
西村真二(お笑いコンビ「コットン」)
西尾大介(『ドラゴンボール』『ふたりはプリキュア』等のアニメーション監督)
コンテくん(マンガ家・CMプランナー)
吉川晃司(シンガーソングライター・俳優/元世界ジュニア水球選手権大会日本代表)
モーリー・ロバートソン(マルチタレント)
遊川和彦(『家政婦のミタ』『GTO』等のヒットドラマ脚本家)
山縣亮太(陸上100m日本記録保持者・五輪メダリスト)
片上大輔(初の東大生プロ棋士)
上田宗冏(上田宗箇流第16代家元)
【コラム】広島フォーク村とグルックス、愛奴
高橋信彦(ロードアンドスカイ社長/浜田省吾やスピッツ等を輩出・マネジメント)
町支寛二(ギタリスト)
三好春樹(全共闘運動から介護、リハビリ界の改革者へ)
弘中惇一郎(「無罪請負人」と呼ばれた日本最高峰の弁護士)
佐藤博史(信念の刑事弁護人)
佃和夫(三菱重工業社長・会長)
亀井静香(建設大臣/自民党政調会会長)
第2章 「修道の歴史」を少々
第3章 煌めく人物編 その2 戦前から戦後
加藤友三郎(第21代内閣総理大臣/海軍大将)
【コラム】移民と修道
平山郁夫(日本画家/東京芸大学長)



