内容説明
菅原敏、待望の第4作は珈琲を片手に、見知らぬ夜を旅する“小舟”としての詩集。あとがきには文芸誌『群像』にて発表されたエッセイに加筆修正した「珊瑚と珈琲」を収録。
目次
コロンビア
踊り子
夜船
・・・
タンザニア
台所は今日も雨
ゆれる
国境
夜はやさし
星空に匙
声の氷
句点を置く
無題
冬の秘密
零度
珊瑚礁
夜船
字幕のかけら
あぶみを蹴って街をゆく
Walking Dead〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆぷ
4
『珈琲』の文字と装丁の美しさに惹かれて手に取った。自分に合っているみたいだ。他の作品集も読んでみたい。 『夜船』という詩がお気に入り。なのだけれど、同名の詩が3篇あって、途中でこれはデジャヴなのか少し混乱したのは面白かった。お気に入りは二つ目の『夜船』 他にもいくつかお気に入りの詩があったので、いつものようにノートに書き写して、自分専用の詩集に追加した。 ベッドはすでに船出していた。 この表現、いいなぁ。2025/03/08
ディディエ・メラ
3
SNSで読了後の感想を投稿している人の好印象なレビューに惹かれて書籍を購入して読んでみたが、後半に進むにしたがって漫然とした言葉遊びみたいになって行き、段々と怠くなった。 あとがきの『珊瑚』では露骨に人の悪口が詩になっていて、ただただ後味が悪かった。誰かに心情を理解して欲しい気持ちも分からなくはないが、自分の詩集でそれをやるのは如何なものか‥。 少なくとも、読む人を幸せにする作品ではなかった。2025/09/28
dani
2
タイトルと装丁にひかれて読んだが、やっぱり詩は難しい。そんな中、1895年の発見がとても好き。2024/12/25




