目次
中世(5~14C)(古代の香りただよう濃厚な味わい チーズケーキ;マフィアも虜にしたリコッタクリーム カンノーリ ほか)
近世(15~17C)(セザンヌの故郷に生まれた小さな銘菓 カリソン;ドーム型の大きなパン菓子 パネットーネ ほか)
近代(18~19C)(抜群の汎用性はふたつの材料から メレンゲ;世間をザワつかせた愛の名前 ピュイ・ダムール ほか)
現代(20C~)(ヨーロッパの最高峰に思いを馳せて モンブラン;ルーツは酪農家のごちそう クレメ・ダンジュー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
25
この手の本は好きでよく読むのだけど、この本は中でもよい一冊でした。イラストも可愛らしく、取り上げられているお菓子も一般的、蘊蓄もしつこくなくて読みやすかったです。小さなお菓子には歴史と文化が詰まっているとよくわかります。2023/01/28
らん
20
"幸せな味覚の一片のスパイスになる事を願って"書かれた本書はお菓子の話が可愛い絵と共に楽しめます。プリンは大航海時代に海の上で生まれたお菓子だったんだ!カリッともっちり食感が大好きなカヌレ。「ボルドー・カヌレ協会」が存在し、ワインのオリを取り除くために使う卵白が大量に余り修道院に持ち込まれた結果生まれた話も興味深い。エクレアは稲妻、雷を意味する名の通りクリームが飛びださないよう空がピカッと光る一瞬のうちに食べるのが正解だそう。"甘味は人生の折節や喜怒哀楽にふさわしい特別な味"という著者の言葉も気に入った☆2023/03/09
Mer
17
図書館の新刊コーナーから。雷鳥社のこのシリーズ達が好きで、棚に並んでいても佇まいよろし。古代のお菓子から始まり、現代へ向かって紹介されていくお菓子たち。全てイラストで、それが可愛い。作り方の説明はほぼ無く、そのお菓子に纏わる説明や誕生秘話などが中心。最後に出てくる『お菓子MAP』が洒落てる。そして地図上にお菓子が分類されているのが、とってもわかりやすい。こうやって見るとたくさんのお菓子はヨーロッパで生まれているんだなと、改めて感じる。私は、ゴッドファーザーのカンノーリが大好きだ♡中々巡り会えないけど...2023/01/13
花林糖
14
文庫本サイズ(ハードカバー)。古代のお菓子の説明、中世(5~14c)近世(15~17c)近代(18・19c)現代(20c~)に分類し130あまりの西洋菓子を紹介。お菓子のイラスト・年代・歴史・説明・豆知識を掲載。他、フランス各地のマカロンマップ、アフタヌーンティーの楽しみ方、西欧、フランスのお菓子マップ、発酵菓子とワイン、色々なワッフル等。レシピはおまけ程度有り。年代順としうのが◎。イラストも素敵で装丁も良く内容も充実していて大満足。2024/05/05
takakomama
5
130あまりのお菓子の起源と形跡の紹介。優しい雰囲気のイラストに、ほっとします。旧約聖書に記述があるそうで、古代にお菓子があったことに驚きました。私が食べているお菓子を、歴史上の有名人も食べたかもしれません。疲れた時には甘い物、疲れてなくても甘い物、自分にご褒美で甘い物、お腹がいっぱいでも別腹で食べられます。おやつの時間は幸せな時間。 2023/03/29