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やさしい文学レッスン―「読み」を深める20の手法

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  • サイズ 46判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784844137795
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0090

内容説明

誰もが知っている文学作品をさまざまな角度から解釈し、新しい読解の方法を身につける。ロラン・バルト、デイヴィッド・ロッジ、ノースロップ・フライなど、著名な批評家や小説家の言説を用いながら、日本の近代~現代文学、海外文学作品を本格的に分析。あらゆる「読みの可能性」を実感し、文学作品の奥深さに触れる。

目次

読み
書き出し
登場人物
視点
時間
空間
異化
イメージ
間テクスト性
リズム
文体
身体言語
視覚的表現
空白
比喩
象徴
ミメーシスとディエゲーシス
多義性
ジャンル
結末

著者等紹介

小林真大[コバヤシマサヒロ]
山形県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業。IB JAPANESEオンラインスクール代表。現在インターナショナルスクールで国際バカロレアの文学教師を勤める。また、オンラインで海外子女への指導も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

48
文学をより深く理解し楽しむための20のレッスン。普段自分が本を読むとき無意識のうちに適用している様々な読解の方法や観点を明示的に認識できた(ような気がする)。特に「3.登場人物」におけるノースロップ・フライの5分類と、それに基づく「ノルウェイの森」分析(「(敢えて読者の共感を得るために)リアリズム小説のふりをしたロマンス小説である」)は面白いと感じた。また、「19.ジャンル」における同じくフライによるジャンル理論や、「現代文学が歴史を逆行しつつある」という見立てになるほどと思わされた。2021/11/25

ひさか

20
2021年9月雷鳥社刊。小説の分析手法の解説。タイトルには文学という表記があるが、内容は小説のことが書いてある。読み方というといろいろあるね。というところは共感できました。楽しみ方にうまくつながれば良いなと思います。2021/11/23

原玉幸子

19
登場人物、空間、比喩等、有名作品を「そこ迄分析するかぁ~」の大袈裟さを感じなくもないですが、例えば、日常性とは違う「異化」との手法に関しては、私が使う、作家による世界の「切り取り方」や「切り口」との表現に近いものですし、(「20の手法」と設定したが故にか、中盤以降の検証要素が後付けっぽい気もするので)本書を信奉しない迄も、小説を好きで文学とは何ぞやと思い、作品の味わいに思いを馳せる人にとっては、本書が考える切っ掛けにはなります。それでも、小説を創作出来る様になる訳ではありませんが。(●2021年・冬)2021/11/04

三井剛一

18
20のキーワードをもとに、文学を深く味わうための手法を紹介している。 「異化」は、日常を非日常化することができる。自動化された生活を見つめ直せる。この効能は、芸術作品全てに通ずる。 「比喩」では、日常で使う言葉の結びつきから外れたものに触れることで新たな価値観・意味を見出せる。全てを意識して読むことはできないが、読む中でできた違和感を本書を通じて解釈できるようになれればと思う。2025/10/21

石橋陽子

14
読みを深める20の手法。読みは投影、論評、読みの三つに分けられるというトドロフの分類など、多岐にわたり有名?な方の分類を呈示し説明している。シャーロックホームズや安部公房、三島由紀夫などの作品を用いてなされる為わかりやすい。文学部ってこういった勉強をするのかな。だとしたら、読書の深みや理解度は別格なんじゃないかと今更ながら思う。私は自分勝手に読んでいるだけ。読んでなるほどと思う箇所が大半だが、自分で読書する際その視点を持った読書が出来るようになるのはまた別物。古典などは特に技術を持って読めたらいいなと思う2025/10/25

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