目次
STONE 001‐115
1 光沢
2 条痕
3 結晶
4 群晶
5 鉱物の和名
6 宝石の伝承
著者等紹介
矢作ちはる[ヤハギチハル]
ライター、ワタリドリ製作所代表/大手広告会社、出版社の企画・編集職を経て独立。渡り鳥が軽やかに国境を越えて旅するように、様々なフィールドで活躍する人たちと一緒にモノづくりをしている(執筆、商品企画、イベントetc)
内田有美[ウチダユミ]
イラストレーター/デザイン事務所勤務後、フリーランスで活動。雑誌や書籍、広告などの仕事のほか個展での作品発表も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
166
鉱石をみて美味しそうと思うのは、きっと長野まゆみさんの影響。硬いアメジストは夜露を集めてそのなかに漬けてみたい。水は色をうつして淡く澄んだ紫に。ほのかに菫の香りがするといい。柔らかくなった鉱石はシャリシャリと甘いパート・ド・フリュイ。硝子のケースに入れておいて少しずつかじるの。 鉱石に星の物語を思うのは、きっと宮沢賢治の影響。紅玉の虹を追いかけて、とりどりの青い石のあふれる森に迷いこみたい。美しすぎて少しこわいようなその景色を目に焼きつけて、ねむるときはいつでも森を訪れることができますように。2020/01/25
(C17H26O4)
101
眠るとき、ベッドサイドランプの下、ぱらぱらとページめくる。石たちの綺麗な画を見つめていると、わくわくと楽しい気持ちになったり、しんとした穏やかな気持ちになったり。口に入れてみたくなっちゃうのは、以前長野まゆみさんの『鉱石倶楽部』を読んだせい。本を閉じても素敵な気持ちがずっと続く。きっとどの石も、中に密やかな力と何か物語を閉じこめているんだろう。持っているだけでうっとりときめく、石の美しい辞典。2019/12/14
チャーリブ
48
ちょっと手にとってみたくなるハンディな石の辞典。さまざまな石( 鉱物以外の化石も)のイラストとオシャレな解説文が並んでいます。気にいった石の解説を読んだり、イラストを眺めるのがよさそう。どの項目を読んでも著者の鉱物愛が伝わってきます。個人的に気になったのはセラサイト。京都府亀岡市の桜天満宮が代表的な産地で、石の表面に桜の花紋が浮かぶことから桜石と呼ばれているそうです。かつては魔除けとして参拝者に配られていたのが、1922年に国の天然記念物に指定されて現在は採掘禁止になっているとか。残念。○2022/09/29
Kawai Hideki
45
図書館で、表紙の一部だけが見えるようになって貸し出されていたシークレット本。花のような鉱石のようなイラストに惹かれて借りてみたら本書だった。見えていたのは「アメジスト」。さまざまな鉱石が、美しいイラストで表現された、とてもオシャレな本。本文のフォントも、なんだか鉱物標本のラベルに使われそうな、素朴で線の細い文字で、見ていて惚れ惚れ。美しいけれど脆くて装飾に向かない鉱石や、美しくも毒性があり身につける者の寿命を縮めてきた鉱石など、「美しさと儚さ」のバランスがとても印象に残った。2021/11/21
なつ
45
鉱石に関する小説や漫画を読んでいると、この深い歴史の産物に興味を持たずにはいられなくなる。ありのままの自然の神秘に迫りたくなるのです。精密に描かれた鉱石は硬質ながら温かみがあり、イラストだからこそ出せる個性が感じられます。どこから開いても楽しめて何回でも読み返したくなる辞典。手になじむ大きさなのも◎。2020/07/04
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