目次
フォトジャーナリストを目指すまで
フォトジャーナリストとして生きていく
フォトジャーナリストとしての仕事術
取材現場の実際
編集者との出会いと写真展開催
世界中に強くて深い人間関係が広がっていくこととどう向き合うか
私が考えるいくつかの大切なこと
著者等紹介
林典子[ハヤシノリコ]
フォトジャーナリスト。国際政治学、紛争・平和構築学を専攻していた大学時代に西アフリカ、ガンビア共和国の新聞社「The Point」紙で写真を撮り始める。以降、国内外で取材活動をおこなう。ナショナルジオグラフィック日本版、ワシントンポスト紙、デア・シュピーゲル誌、ル・モンド紙などに寄稿。11年名取洋之助写真賞、12年DAYS国際フォトジャーナリズム大賞、13年フランス世界報道写真祭Visa Pour L’Image報道写真特集部門金賞、14年全米報道写真家協会Best of Photojournalism現代社会部門1位、三木淳賞、15年World Press Photo Joop Swart Masterclass選出、17年石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞など受賞。イギリスのフォト・エージェンシー「Panos Pictures」所属。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
69
キルギスの誘拐結婚、中東の少数民族ヤズディの女性、東日本大震災、パキスタンの硫酸で焼かれた顔の女性など数々の写真を記録してきたフォトジャーナリスト。ここには女性であることからアプローチするテーマがある。どのように対象と向き合い表現し表現してきたのか、被写体の背景にある「物語」をも伝える写真の数々。写真は「美しいもの」だけを撮るべきか、写真の演出はどこまで許されるのか、その仕事術と撮影現場の実際も紹介されている。前著、岩波新書の『フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳』と併せて読むと、理解がさらに深まる。2019/09/15
Nobuko Hashimoto
21
2018年のノーベル平和賞を授賞したムラドさんに関する報道で知ったフォトジャーナリスト。写真を始めたきっかけが面白い。与えられるのを待っているのではなく、つきつめたいことがあれば自分で手段やルートを開拓していけばいい/いかないといけないのだなあと感心した。文章部分は説明が足りないところや、逆に重複した記述があったりもするけど、フォトジャーナリストとはどういう仕事をしているのかをさらっと知ることができる。もちろん写真もたっぷり。2019/04/17
孤望
2
居住まいの正しい、そして目線のまっすぐなフォトジャーナリストの心構え。読めばフォトジャーナリストになりたいと思ってしまうのではないか。近年は、一枚の強い写真よりも「ストーリー」が重要になってきている、という話は興味深かった。どの写真を選ぶかという写真編集の重要性。どれを選びどう並べるかで、伝わるものがまったく変わってしまうこと。母子感染でHIVにかかり生まれつき耳が聞こえず話せず、父親が失踪し、母親と祖母にも先立たれたカンボジアの少年ボンヘイの逸話と写真は、この本では数ページだけなのに胸が詰まる。2020/10/13
よし
2
フォトジャーナリストである著者が様々な経験談を通して、この仕事の面白さや気を付けていることなどをまとめた本。写真の撮り方から対象との接し方、仕事をしていく上で関わりのある職業人との交流など幅広い内容で、フォトジャーナリストを目指す人たちへのガイドのような印象を受けました。また、キルギスのアラ・カチュー(誘拐結婚)やパキスタンの硫酸被害の女性たち、カンボジアのHIV母子感染した少年など世界で起きていることを写真と文で知ることができて良かったです。2019/06/05
Maitake
0
★★★☆☆2019/03/16
-
- 和書
- 就職氷河期世代の経済学