内容説明
農薬、添加物、放射能…さまざまな食品の危険がある昨今、食料ジャーナリスト、手島奈緒が語る、「ほんとうにおいしいもの」とは。
目次
ほんとうにおいしいものは人を幸せにする力がある(コメ;野菜;果物;家畜;加工品)
ほんとうにおいしいものは世界を変える力がある(有機と農薬と化学肥料;不安のタネ;わたしたちの未来)
「ほんとうにおいしいもの」が買えるお店
Q&A
著者等紹介
手島奈緒[テシマナオ]
食料ジャーナリスト。鳥取県生まれ。デザイン学校卒業後デザイン事務所勤務を経て1993年自然食品宅配の老舗・株式会社大地を守る会に入社。広報室・青果物の仕入れを担当。2009年大地を守る会退社後、地域活性の行うNPO法人を経て、食べるひとと作るひとを繋ぐ「ほんものの食べものくらぶ」を設立。新規就農・有機農家を支援するボランティアポータルサイト・新鮮野菜.netの監修を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ichi
18
【図書館本】食の安全についての本でした。添加物は舌の味覚を鈍感にさせ、ホンモノの出汁の味をおいしいと感じさせなくする…。濃い味じゃないとおいしいと感じられなくなる。など…考えてみるとそうかも。2017/11/09
水無月
7
安くてたくさん売れると儲かる。その市場原理を自分の体をつくる食べ物に適用して良いのか?せめて自分で選択できる環境を残してほしい。美味しいものは農家が苦労して作っている、有り難がれ、ではなく流通事情や農産物が環境に与えている影響力、無農薬や有機栽培をどこまで理解できているのか。「実はわたしたちは市場に与えられたものだけを食べている、家畜のような存在なのかもしれない」という著者の言葉が響いた。本書を鵜呑みにするのではなく、考える材料の一つとしたい。2019/11/23
ごんし
3
私達は、今やあらゆる食物に含まれている添加物や農薬、遺伝子組み換え、放射性物質など、直接的にも間接的にも見えない危険に囲まれていて、その危険性に気づくことも回避することも容易では無い。ただ与えられる物を無自覚のまま盲目的に受け入れ慣らされ続けるのか、それとも、自分の力で安心して暮らせる世の中を作ろうとたち上がるのか。この本には、ひとりひとりの気づき、行動が世界を変えることができると訴える著者の強い信念と、おいしいものへの情熱が込められている。「本当においしいもの」をスーパーやコンビニで買えたらいいなあ。2014/08/22
ゆうこ
2
やはり、安いものには理由がある。コスト減や速さや合理性を求めているのは誰か。消費者が変わらないと。著者ほど徹底するのは難しいけれど、生産者や生産方法にまで想像を巡らせてよい選択ができるようになりたい。 2015/01/17
monge
2
普通にスーパーなどで売ってるものの農薬の散布など、消費者がよく知らない問題についてわかりやすく書いてある。内容もオーガニック一辺倒の立場ではなく、普通に流通している作物を作る農家の立場にも理解は示している。(ただ、筆者はそういうものは一切食べていない、もし筆者レベルの食品をとろうとすれば普通の数倍の値段になると思われる。)ここに出てくるような野菜や果物を食べてそのおいしさを味わってみたい。そして値段と安全と、自分の食品に対する考え方しだいだ。何も知らないで無意識のうちに選択させられているよりは絶対に知って2014/10/26
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