内容説明
―こんなふうに生きることができたらいいなって。雑草の美しい写真集。
著者等紹介
かわしまよう子[カワシマヨウコ]
1974年鹿児島生まれ、2000年に「花だな」と思い、公務員を退職。路上などで花束を売ることからはじめる。現在は、雑草と呼ばれる花を写真や文章で紹介し、廃品に飾りながら、自然とひとの暮らしの接点を考えている。美術館やギャラリーで、花の写真や「草飾り」の展覧会を開く。また、不定期でワークショップ、お話会を行うこともある。2009年より沖縄に住まいを移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
81
雑草たちがここにいる。雑草という草も、花もいないことはわかっていながらも敢えてこの表現をしたくなってしまう。たぶん、そこには親しみの気持ちがあるんだ。子どもの時に道端で見た花、河原で摘んだ花、公園で遊んだ花々がそっと咲いている。華やかさはなくとも、煌びやかさはなくとも、自然な美しさがある。いつまでも触れていたくなる光景がある。アザミ、アカツメクサ、ヒメジョオン、オオイヌフグリ…。子どものときは知らなかった雑草の名前も、大人になって少しだけ覚えることができた。もう少し、これから覚えることができるだろうか。2016/11/19
喪中の雨巫女。
7
《書店》野草もなかなかきれいだな。2011/08/14
KumasukiYuka
6
言葉と写真がそっと寄り添ってくれるような本でした。優しい気持ち、大切にしよう。2019/03/27
ふじ
4
詩は瞑想のよきお供。 久々に読了。雑草の写真&詩集。雑草は、美しく整えられるわけでもなく、ただただ生を受けたその場で、光の方へ、命の向かう方へ生きる。なんだか自分がぎこちないな、道を見失っているなと思った時に、この本はそっと肩の力を抜いてくれる。2015/10/12
菊蔵
4
私は自他共に認める植物オンチだ。花を綺麗だと思わないこともないが、5000円の花束を貰えるのなら、その分の図書カードが欲しいと思ってしまう程度の興味である。そんな私だが、かわしまさんの本にはとても惹かれる。写真を見、文章にふれて、しみじみと心に流れる何かがある。この写真集を拝読し、涙とは、ことばにならない想いの渦の表れであるのかな?言葉に明確に出来ないことや想いの大切さ、その想いを今後もぞんざいにしてはいけないなあなどと本を閉じた後もつらつらと考え続けてしまった。2012/09/07