内容説明
4か月の猛勉強で国1に合格!キャリア官僚になった著者が、なぜ女子少年院に着任することになったのか?公務員をめざす人必読。
目次
第1部 国家1種試験に合格してしまった!(予備校なし!勉強期間4か月!それでも受かった!!;官庁訪問という名の採用面接サバイバル!!;私は省庁内定者)
第2部 いざ入省、官僚ライフのスタートだ!(辞令交付式―日の丸に誓った日;官僚1年生全員集合スペシャル!@オリンピックセンター2泊3日;長い!?短い!?波乱の5週間研修)
第3部 あな恐ろし…少年院と刑務所(矯正界)の洗礼(女子少年院―意外と普通!?である;女子刑務所―うん…はぁ~↓↓;退職を決意―「普通の女の子」に戻った日)
著者等紹介
後藤裕美[ゴトウヒロミ]
1985年、福島県生まれ。中央大学大学院在学中、文部科学省を目指すべく猛勉強。2009年国家公務員採用1種試験にまさかの合格。しかし、志望の文部科学省からは内定をもらえず、法務省矯正局より内定をもらう。2010年4月、法務省矯正局に入省し、女子少年院に着任。華々しくキャリア官僚デビューするも、入省からたった5カ月で退職。官僚→フリーターを経て、現在、契約職員として某民間会社にて勤務中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柏葉
4
図書館で予約して楽しみにしていた本。顔文字が入ったタイトル、萌えイラストの表紙、本文が横文字というところからこの本の立ち位置が分かる。タイトル通り、中大院卒女子が国Ⅰに合格し矯正職員になったものの挫折する話。ポイントは普通の女子が描いた本であること。友達にメールで報告する感じの軽い文体、小難しい経済や政治のことは書かれず、就活の大変さや仲間との研修の楽しさなどが話題になっている。全230ページ中205ページまでが就活~研修の話。同年代として感覚が分かるので、つっかからずに読めた。2011/09/25
かずくん
1
タイトルと表紙のイラストにひかれて読んでみた。図書館本。 内容は大したことではない けれど、読書は自分の未経験の状況を知らせてくれる世界。それを体験。官僚になるためのハウツウ本と考えてもいい。2020/02/16
樹
1
タイトル通り、キャリア官僚になって辞めちゃったお話。表紙も語り口も軽く進んでいくが配属先が少年院、ということで決して軽くない。そうだ公務員になろう、がものすごく単純で、試験を受けたことのある身としては、国家一種にやすやすと受かる、だと?という驚愕。辞めたことについて覚悟が足りなかったとあったけど、確かにそうだけど、結局どんな仕事でもやってみなければわかんないよな~と思います。少年院のお話は、想像通りでだれど、読んでいても辛くなってくるし、その子たちと仲良くなればなるほど、辛さも倍増していくんだろうな~2017/06/27
みどるん
1
前に何かで読んだ、官庁は頭がいいのは当然として体力がものすごいというのを目の当たりにした内容だった。さらっと書いてあるけど勉強も大変だったろうし、少年院の仕事の厳しさは想像つかない。試験から内定、五ヶ月の仕事、やることが多すぎて求められるレベルが高いのは世界が違うなとも思う。2013/05/24
ミュンヘン
1
中央大院卒女性が国家公務員試験一種に受かった!でも行きたかった文科省落ちた!でも法務局受かった!研修面白い、一種の同期は賢い、面白い!そして…といった感じでジェットコースターみたいに翻弄される就活生に「ガンバレ!」と応援したくなった。国一の内々定ゲットから配属されるまでなんて当事者以外なかなか知りえない情報だと思うので興味深かった。にしても女子刑務所の子供たちのことを思うと胸が痛くなる。10キロ以上やせるなんて、著者はすらっと書いていたけど大変な心労だったのだろうな。2012/07/01