内容説明
通りすぎてしまった風や雲の物語、大きな風景の中で黙って静かに見つめている、そんな旅人に私はなりたい…。珠玉の写真エッセイで綴るシーナワールド。
目次
第1章 通りすぎてしまった風や雲(一枚の写真―父のこと;舟浮のチンチン少年 ほか)
第2章 波照間の怪しい夜(海の記憶;ある日ある場所で ほか)
第3章 葉っぱ仮面の少年(疲弊の荒野に新宿居酒屋;雑魚釣り隊の焚き火行脚 ほか)
第4章 南の島のぎらぎら(懐かしいイリオモテ島海浜生活者;黄金のドロンコ少年たち ほか)
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京生まれ。1979年より、小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miwmiw
13
タイトルは波照間だけど、波照間以外の沖縄や東京のお話もあり。父との話や少年の話、ぺー浜でのオペラの歌などが良かったです。写真はあまり見たことがなかったけど、人物の写真が微笑ましくて好き。ひさしぶりに読んだ椎名さん、やっぱりいいな〜、頭がスッキリしました。2012/04/15
takeapple
10
今まで一番読んだ作家は、椎名誠だ。大学生になったばかりだか高校生だったか、『さらば国分寺書店のオババ』とか『哀愁の町に霧が降るのだ』を読んで以来、怪しい探検隊も写真集も新宿赤マントも小説も、勿論本の雑誌も読んできた。人生の危機と言えるような時、気づいたら椎名誠を読んでいた。「まあどうだっていいや」という半ば投げやり、半ば楽観的な椎名誠にどれだけ救われたかわからない。そんな私にも家族が出来て、家族の黄金時代が来ると椎名誠の本も読まなくなっていた。久しぶりに読んで、涙が出るほど懐かしかった。モノクロ写真とそれ2018/06/02
Hiroki Nishizumi
3
波照間話かと思ったら、自伝的エッセイ。それはそれで面白かった。自分も若さとパワーが欲しいなぁ・・・・2016/05/02
りょうけん
3
2年位前にこの本が発売になるのを、いつも利用しているNETのe-honからのお知らせで知った。 いつか読もうと思ってからづいぶんと時間が経ってしまった。 やっと、みつけて読み始めると1時間くらいで読み終わってしまった。 2年待って1時間である。 この本は白黒写真(たぶんシーナ兄い自ら撮ったもの)にキッチリ半ページのお話がキチンと整列して載っている。 だからなのか、本の形がまことに面白い。 ヨコに長いのだ。縦の倍近くヨコがある。 原稿の字の数に本の形を合わせたのだ(と思う) だからまあこの本はかなり読み2012/07/08
etoman
3
椎名誠が撮影した写真とエッセイ。椎名さんの写真をキチンと見たこと無かったのですが、どれもこれも味があって予想以上に良かったです。その辺のタレントやらが撮影している写真とはさすがに年季が違うなあと思った次第。夜寝る前とかに1度に1、2編読んでいたのですが、椎名さんの優しさが滲み出していて読んでいて凄くユッタリとした気分になれました。2010/04/22
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