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内容説明
煙突の上で自分を撮った馬鹿と紙一重の男。「超芸術トマソン」で世間を震撼させた一枚の写真。その煙突男が地べたをはいずり回って撮ってきた“芸術のようなもの”とは。
目次
新宿で出会った物たち
銀座で観た物
壁の絵画
消す
空の展示
梱包された者
稼働中
拾ってきたゴミ
蒸発した日常
著者等紹介
飯村昭彦[イイムラアキヒコ]
1954年東京生まれ。専門学校桑沢デザイン研究所写真科卒業。雑誌などでカメラマンとして活動。1983年麻布谷町の煙突に登って写真を撮影し、赤瀬川原平著『超芸術トマソン』の表紙に。以降「煙突男」として知られる。「超芸術トマソン観測センター」同人として活動。2000年よりギャラリーで「芸術状物質」の作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アマヤドリ
4
去年踊っているところを撮っていただいた飯村さん。ほんとうはこういうものを撮る方だったんだ。剥がすこと、朽ちることで積み重なってゆくということ。2010/03/27
保山ひャン
1
町で見つけた芸術状物質の数々を写真とコメントで紹介。作者不詳、あるいは、本人は芸術を作る気もなかったのに、そこに出現する芸術の香気、みたいなもので、笑いながらも、たしかにこれも芸術だな、いや、ホワイトキューブの中で展示されてる作品よりも、こっちのほうが本筋だ、とまで思わせる興味深い本だった。複数の無名氏が知らず知らずのうちに芸術を為してしまうのは、なんだかSNS時代の芸術の一つのありかたかな、と思ったりした。2014/09/14
kokada_jnet
1
「超芸術トマソン」の煙突写真で有名な著者の、「超芸術」写真集。路上の廃物のような実用品。何度も塗られ貼られすることで発生する超芸術。トタンドアを空けた際にコンクリート壁に直撃しないよう、壁にゴム靴のかかとを貼った写真に、脱帽。2010/04/21