写真短歌部 放課後

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  • サイズ A5判/ページ数 107p/高さ 15X22cm
  • 商品コード 9784844134992
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0072

著者等紹介

加藤千恵[カトウチエ]
1983年北海道生まれ。歌人。立教大学日本文学科卒。高校生のときに、処女短歌集『ハッピーアイスクリーム』(発行・マーブルトロン、発売・中央公論新社/現在は中公文庫)でデビューを果たし、話題に。現在、短歌以外にも、小説、ラジオ出演、詩、エッセイなどの分野で幅広い活動を行っている

タクマクニヒロ[タクマクニヒロ]
カメラマン。雑誌はじめ、CDジャケット、広告、写真集、カレンダーなど幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

133
放課後の光景というのは、誰しも心のファインダーの中に残っているのではないだろうか。学校という場所は、授業が終わった途端に、別の世界に変わる。それは楽しさかもしれない。切なさかもしれない。まったくベクトルのちがう力が作用しているようにすら見えるのだ。だから、放課後の教室も、廊下も、体育館も…昼間とは見える景色がちがう。そこには、残響のように彼女たちの騒ぎ声が聞こえてくるような気がするのだ。写真歌集『放課後』には、誰しも学生の頃に経験した想いが詰まっている。切なくてヒリヒリする想いが詰まっている…。2014/08/11

Roy

35
★★★★★ 切り取られた、母校ではない何処かの学校の断片が、あの頃の日々を思い出させてくれる写真。今に別れを告げ、明日に進む者の寂しさとか喜びとか迷いとか青春を詰め込んだ短歌。双方の構成の流れが、あの頃に忠実でとっても良く、少し涙した。この歌集は淡々としているようで、表情で言うと泣き笑い。何故ならそこに名残惜しいと認めたくないけど、やっぱり名残惜しいっていう想いがあるから。泣きながら必死に笑わなきゃと努力する女子高校生がいる。その子の目はきょどってるけど、目線は遥かかなた前方だ。2009/07/19

にゃんこ

27
表紙の写真をひと目見て… 「あぁ、そうそう‼︎」と。 こんな風に思う事自体、現役からかなり遠のいた証拠なのでしょうが(笑)。 内容も、やっぱり「あぁ…」の連続、そしてウットリとため息なんかついたりして(笑) ホント、写真と短歌がピッタリ‼︎ この頃のキモチは、やっぱりいつまでもキラッキラ☆なんだよな〜‼︎ 「永遠に、ずーっとこのままだって、心から信じてた。 バカみたいだけど、この世界以外の世界なんて知らないし、知りたくもない。 未来なんて、来なけりゃいいのに」 そんな風に思ってた事、思い出しました。2014/10/13

わった

19
好きな小説家と好きな写真家のコラボ!これは読まないわけにはいかない。図書館で借りましたが買いますこれ。青春時代を歌った切ない短歌と切ない写真がすごくマッチしていて良かった。響く言葉もいくつもあるし、そんな時代を過ごしたな~とか、この言葉はあと数年たったら消えそうだな~とか、いろんなことを思わせてくれる17音素晴らしい。2017/01/19

chimako

16
何気ない普通の学校生活と卒業する生徒の気持ちが普段使いの言葉で詠まれています。何十年も前のことなのに胸がざわざわするのはなぜでしょうね。何年も思い出さなかった同級生を思い出したり、そんなに好きでもなかった先生方を思い出したり。そう言えば彼の名前はなんだったかな?2013/03/04

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