出版社内容情報
駐日大使も務めたハーバード大学の歴史学者、日本生まれのライシャワー。その言葉から異文化理解、日本のあり方、交渉法などを学ぶ。ハーバード大学の歴史学者で日米と異文化間の架け橋であったエドウィン・O・ライシャワーの名言を通して、日本と国際社会のあり方とは何かを学ぶ。利害が対立する時、相手を説得したい時、どのように言葉を使用してコミュニケートし、難局を乗り越えればよいのか? 本書ではケネディ政権時代の駐日大使で、グレート・スピーチ・メーカー且つミディエーターとして知られるライシャワーの明快で平易で親しみやすい名言を和文と英文で紹介しながら、その生き方と平和思想を探る。これからの時代に求められる発信力と資質とは何か? それを知るために是非読んでおきたい一冊。
? ライシャワーの人物像
1.ライシャワーの言葉
1)シェイクスピアの影響
2)グレート・スピーチメーカー
3)ユーモア
2.ライシャワーの顔
1)人間として
2)歴史学者として
3)教育者として
4)外交官として
? 「国際交渉」とライシャワー
1.ライシャワーの「交渉」
1)ハーバード流交渉術のロジャー・フィッシャーとの交流 2)交渉の時代と国際社会の紛争解決法
2.ケネディ・ライシャワー路線
1)「損なわれた対話」
2)ライシャワーの日米交渉
3)ライシャワーの見た世界危機とキューバ危機
4)ライシャワーの見たキューバ危機以前のソ連観
? 「平和について」のフィロソフィー
1.アメリカの平和運動史
1)1920年代のアメリカ社会
2)平和思想の萌芽
2.青年ライシャワーの平和研究
1)ヤッシー教授の人物像
2)「平和協会」の設立
? ライシャワーの視座と提言
1.異文化/日本文化理解へのまなざし
2.日米/アジア/国際関係へのまなざし
3.日本/アジア研究者としてのまなざし
4.外交官/政策者としてのまなざし
ライシャワー年表
ライシャワーの長文のオリジナル英文
附録/参考文献
御手洗昭治[ミタライショウジ]
小笠原はるの[オガサワラハルノ]